独学を前提に技術士二次試験の勉強スケジュールを説明します。
10月:勉強始め
来年初めて技術士二次試験を受ける、不合格だからもう一度受験する場合、10月から勉強を開始しましょう。
受験申込書の検討
試験勉強の開始は、受験申込書の論文を考えます。受験申込書は翌年の4月に日本技術士会から公開されます。試験勉強の開始時は、受験申込書が変更されないことを前提に論文を考えます。
受験申込書のネタを探し書いてみます。書き方は過去記事にありますので、そちらを参照してください。受験申込書の論文は7,8割くらいの完成度で十分です。正式に受験申込書が公開されてから完成を目指します。
過去問の確認
過去問を確認します。いきなり勉強しようとせずに、どのような問題が出るのか確認します。過去問を見て「何となく解けそう」「問われていることと答えがぼんやりとわかる」と思えば十分です。太刀打ちができないということであれば・・・次の受験で合格するのは難しいと考えます。
2回目以降の受験の場合、受験申込書の検討、過去問の確認は不要です。
受験申込書の整理、過去問の確認
11月:ワードの整理
本格的に勉強を始めます。まずはワード集です。
ワード集の作成
11月からワード集を作成します。ワード集は解答論文を書くためのネタになります。400個のワードを整理します。400個あれば合格できるということではありませんが、1日あたり3〜4個、30日/月とすると4ヶ月程度かかります。
4月に受験申込書を作成し、その後に想定問題で解答論文を勉強すると400個程度が勉強できる範囲です。2回目以降の受験なら、さらにワードを集めます。
ワード集は解答論文のネタ
4月:受験申し込み
受験申込書の作成
受験申し込み案内が公開されたら、受験申込書を完成させましょう。
4月は日本技術士会から受験申込書が配信されます。12月に試験実施大綱が公開されますので、試験内容を確認します。大きな変更はないはずです(令和4年9月時点)。
受験申し込み案内が公開されたら、受験申込書を作成し提出します。受付期間が4月上旬から中旬の2週間程度と短期間のため、検討した受験申込書をベースに完成させます。受験申込書は受験申し込み案内と比較し必要な事項が記載されていることを確認します。
作成しておいた受験申込書をベースに完成させる。
4月(受験申込書作成以降):勉強本番
受験申込書作成以降が勉強の本番です。十分な勉強時間を割り当てましょう。
ワード集の完成
4月になると400個以上のワードが揃っているはずです。まだ新しいワードが増える可能性はありますが、完成させます。なお、新たなワードが見つかれば都度付け加えていきます。
ワードの整理は過去記事(クリックで想定問題の作り方の説明に飛びます)を参考にお願いします。
想定問題の作成
ワードが揃えば想定問題を作成します。想定問題の作り方は過去記事(クリックで想定問題の作り方の説明に飛びます)にありますので省略します。
初めて受験する方は、想定問題作成前に過去問から問題の傾向を把握します。問題の傾向がわからないとワード集を眺めることと同じ勉強になります。問題の傾向はワード集を集める段階から把握します。初めて受験する場合、4月から解答論文の勉強していたら間に合わないです。
2回目以降の受験者は、既に想定問題がありますので、アップデートします。令和4年度の試験問題や最近の話題から想定問題を見直します。
解答論文の作成、勉強
想定問題と過去問の解答論文を作成します。解答論文を作成することで文書の書き方を学びます。解答論文の書き方も過去記事(クリックで想定問題の作り方の説明に飛びます)を参考にお願いします。
解答論文の作成が筆記試験の勉強の最盛期になります。十分な時間を割り当てて解答論文を作成しましょう。筆記試験は書く力がものを言います。
勉強時間を捻出し解答論文を勉強する。
7月:筆記試験
いよいよ筆記試験本番です。試験後すぐに口頭試験の準備をしましょう。
筆記試験本番
筆記試験の本番です。令和5年度も7月に筆記試験が行われると予想します。筆記試験本番が近づくにつれ、ワード集のチェック、解答論文を繰り返し読む、書くでインプットとアウトプットを加速します。
直前の筆記試験対策は過去記事にあります。
解答論文の再現
筆記試験が終われば記憶が鮮明のうちに解答論文を作成します。解答論文が再現できないと口頭試験に対応できなくなります。このため、受験後早急に解答論文を再現します。
試験大綱が公開されるまでは7月試験を想定
解答論文の再現は早急に行う。
10月:筆記試験の合格発表、口頭試験
筆記試験の合格発表があります。合格していたら直ちに口頭試験を勉強しましょう。
合格発表
10月に合格発表があります。日本技術士会のホームページから受験番号があるか確認します。合格していたら口頭試験の準備にとりかかります。不合格なら次回の受験へ向けて見直しを行います。
口頭試験
口頭試験は早ければ11月にあります。短期決戦ですので合格後に直ちに勉強します。合否がわからくても口頭試験を勉強することは今後に役立ちます。過去記事に口頭試験のことを書いていますので、参照お願いします。
口頭試験は短期決戦である。
3月:口頭試験の合格発表
3月に官報と日本技術士会で合格発表があります。官報には自分の名前が掲載されます。合格していたら受験は完了です。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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