マンドリン 音質を変化させる弾き方

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マンドリンレッスン

サウンドホール側で弾く・・・サウンドホールからブリッジ側に弾く位置を変えるだけでマンドリンの音質を変化させる効果的なテクニックを説明します。

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マンドリンの表現力を開拓する

技術士
技術士

マンドリンの表現力といえば音量の変化です。だけど、音量の変化だけでは表現力にも限界があります。音質を変化させる演奏技術を学びましょう。

 マンドリン独奏、オーケストラとも表現は重要です。最も簡単な表現は音量の変化です。ピアノからフォルテまで変化すると曲の表情が出てきます。ただし、音量変化が少ない楽譜もありますので、音量以外にも表現力を磨く必要があります。

 音量以外の表現といえば、音質を変化させることです。同じ音量だと音質が変化すると聴き手側に大きな印象が残ります。

音質の変化はインパクトが大きいから身につけたい演奏技術

 マンドリンの音質はほぼ同じです。ピックを変えたり、持ち方を変えても音質は変化しません。変化しにくい楽器とも言えます。

 どうやって音質を変化させるか・・・簡単な方法があります。サウンドホールよりで弾くと音質は変化します。

音量以外の表現力を磨く必要がある。

マンドリンの音質はほとんど変わらない。

サウンドホールで弾く位置を変化させる

サウンドホールの端で弾く

技術士
技術士

マンドリンの音といえばサウンドホールの端で弾く音です。この音を基準にして音質を変化させます。

 マンドリンには、サウンドホールがあります。音を膨らませる役目のサウンドホールのどこで弾くかで音質が変わります。

 多くの奏者がサウンドホールの端あたりで弾きます。写真の位置です。写真はピックがサウンドホールに入っています。実際は、もう少しブリッジ側で弾くと思います。

 マンドリンの音を聴くと多くはサウンドホールの端で弾いています。ナチュラルと呼ばれる音です。硬くもなく柔らかくもなく金属音に近い音質です。この音を中心に音質を変化させます。

マンドリンの音質といえばサウンドホールの端で弾く音

サウンドホール側で弾くと柔らかい音質

技術士
技術士

サウンドホールの真上で弾くと音質の変化がガラッと変わりますよ。何度も繰り返すフレーズの2回目でサウンドホールの真上で弾くと効果的です。

 ピックの位置をサウンドホールの中央部まで移動してサウンドホール上で弾いてみます。弾く位置はサウンドホールの真上ですが、若干ずれてもかまいません。

 サウンドホールの真上で弾くと音質が柔らかく変化します。指盤側で弾くほど音質の変化が明確にわかります。聴き手も「音質が変わった!!」と気づきます。金属音とは反対の柔らかい音なので好まれますが、やりすぎは良くないです。

 サウンドホールの真上で弾くには、1、2弦はピックが指盤に当たるため、大きな音が出せない不利な面があります。メゾフォルテ以下の音量のフレーズに限定されます。

音質が明確に柔らかくなるが、大きな音は出せない。

 変奏曲のように同じフレーズが連続して続く曲なら、1回目あはサウンドホールの端で、2回目はサウンドホールの真上で弾くと音質の変化が明確になり表現力が向上します。

マンネリ感があるフレーズは2回目、3回目でサウンドホールの真上で弾き音質の変化をつけてみる。

ブリッジ側で弾いてみる

技術士
技術士

サウンドホールとは反対にブリッジ側で弾いてみます。硬い音がでます。金属音が響きます。曲やフレーズによっては硬い音も求められますので、こんな音が出ること知っておきます。

 サウンドホールと反対側のブリッジ側で弾くと音質が硬くなります。金属音の性格が強くなります。こんな音質で弾く必要があるの?と疑問に思うかもしれませんが、ピッキング主体の曲やフォルテ以上の音量で弾く場合はブリッジ側で弾きます。

 写真の位置だとかなり硬い音質がでます。ただし、音量も大きくなります。ブリッジ側で弾くとブリッジの力が強いので、弾きにくく感じます。ピックがはじかれてしまいます。ブリッジ側では、力まないように注意します。腕への負担も大きくなるためです。

ブリッジ側は弾きにくい。無理して弾くと手が痛くなる。

 このようにブリッジ側で弾いてしまう奏者はけっこういます。自分もそうでした。力んでしまい良いことはありませんでした。自分の音をよく聞いて音が硬いと思ったら、腕の位置を調整します。

自分の音を聞いて求めている音質か確認する。

まとめ

 普通に弾くならサウンドホールの端です。サウンドホールの端で弾いて、音量をそのままで音質を変化させたい時はサウンドホールの真上かブリッジ上で弾いてみます。音質の変化で表現の違いを表す演奏ができると演奏の幅が広がります。表現力も上がります。

 音質の変化を少しだけにして音量もある程度だしたければサウンドホールの端から真上の中間で弾いてみます。サウンドホールからブリッジ側まで自由に演奏をコントロールすると柔らかい音、硬い音のバリエーションも増えます。工夫しだいで様々な演奏ができそうです。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。

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