さくらぴあで開催されるマンドリン独奏の演奏会
マンドリン独奏に挑戦してから初めて大曲に挑戦した思い出のある曲が「旅愁による変奏曲」です。
レッスン生のための発表会
私が通っているマンドリン教室は毎年6月頃に発表会がありました。発表会の名前のとおり、レッスン生が日頃の練習の成果をお披露目する演奏です。先生の発案でスタートしましたが、生徒は大きな目標にとらえていました。
初めて挑戦した曲は、「夜想曲 星空」でした。過去記事にありますので参考に読んでいただければ幸いです。
星空から短時間のマンドリン独奏曲を選曲していましたが、5分を超える独奏曲に挑戦しました。
前の発表会の悪夢があるのによく選んだなぁ と自分でも感心しましたが、やってやろうという気持ちでした。
旅愁による変奏曲を選定
発表会で弾いた曲が旅愁による変奏曲です。音だけですが会場で弾いた旅愁の動画です。良かったら見てください。
前回の悪夢を思い出して対策を考える
本番のステージで失敗した経験がある奏者は悪夢です。自分もステージで失敗してしまい独奏もやめたくなったこともありましたけど、もう一度挑戦しようと思いました。
旅愁による変奏曲の前年の発表会でしたが、緊張してしまいトレモロができなくなりました。右腕が麻痺してしまい一人パニック状態を経験しました。
なんで、こんなことになるんだろう?・・・ステージの上から客席を見たら知っている人を見つけてしまい、一気に緊張感が高まってしまいました。これがパニックの原因でした。
この失敗の対策を考えてみました。本番までが悔しさいっぱいでメンタルがもつのか? と不安感のある毎日を送る日々でした。
旅愁による変奏曲を選曲
緊張の対策を考えると同時に選曲も進めました。選曲は基本的に生徒さんの自主性に任されていますので、考えていました。
難易度は考えなくて、弾きたいと思ったのが「美しき我が子や何処 主題と変奏曲」でした。こちらも過去記事に載せていますので参考にしていただければ幸いです。
先生に楽譜をお願いして届いたのが・・・なぜか「旅愁による変奏曲」でした・・・え!! 先生違いますよ!! と言いましたが残念ながら「美しき我が子や何処 主題による変奏曲」の楽譜は中野二郎楽譜集にありませんでした。
とはいえ・・・「旅愁による変奏曲」も良い曲だなぁ と素直に感じて、「この曲で良いか」と選曲が完了しました。
納得したのか納得しなかったのかの選曲でしたが、この時の選曲は間違いではなかったと思いましたよ。
旅愁による変奏曲とはどんな曲?
曲の背景にこと全く知りませんでしたけど、調べると唱歌だとわかりました。
「旅愁」は唱歌集にも取り上げられている曲です。詩人・犬童球渓が作詞した唱歌です。原曲は西洋の楽曲です。中学や高校の教科書にも取り上げられているため、ご存じの方も多く広まっている曲です。「ふけゆく〜」のくだりは聴いたことがある方もいると思います。
中野二郎もこの唱歌を聴いたことがあるのは確実ですが、編曲に至った経緯はいまいちわかりませんでした。中等教育の唱歌集にありますので、思い出はあったんだろうと思います。
本番で演奏する
旅愁による変奏曲の練習
選曲した当時は、島根県松江市にいました。レッスンと発表会は広島であり月2回、2週間に1回の頻度で広島に通いレッスンを受けていました。
旅愁による変奏曲を練習して、広島でレッスンを受けて松江で練習する。この繰り返しが1年近くでしたけど行き帰りを含めて練習に没頭できた思い出です。
レッスンを受けて、修正していく作業は独奏曲をマスターするうえで効果的な練習方法です。一人で練習すると、いつのまにか間違った方向に行きますが、レッスンで修正できますからね。
レッスンを受けたからマンドリン独奏を続けることができたと言えます。
本番を迎える
本番は広島県廿日市市のさくらぴあです。この頃は、毎年この会場で開催していました。音のとおりがよくやりがいのある会場です。
星空でも書きましが奏者にも人気のある会場です。
緊張対策ですが、客席は見ずに自分の演奏に集中することにしました。リハーサルして着席の仕方、演奏の仕方までイメージしました。
マイペースで演奏することですので、良くも悪くもですが、自分の演奏に没頭しようと考えました。
10時過ぎに会場入りし早速リハーサルを行いました。ここまでは順調です。転がる要素はないですが・・・
午後から本番を迎えました。結果は途中緊張することもありましたが、最後まで弾き通すことができました。終わった直後の安心感は忘れられません。去年の苦悩が吹く飛びました。
帰りのバスの都合があるため、打ち上げには出れず広島駅でお好み焼きを食べて高速バスに乗り込んで帰りましたが、帰りのバスの中で満足感に浸っていました。
その時に弾いたのが上記の動画です。よく弾いたもんだと自分でも思いました。
良かった。良かった。・・・
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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