この記事は、マンドリンの最低限やっておきたい右手だけの基礎練習を説明します。
右手だけの練習の必要性
右手と左手の成長の違い
演奏は右手と左手でしますね。習得に時間がかかるのは右手と左手のどちらかわかりますか?
皆さん、右手と左手、成長が遅いのはどちらだと思いますか?
答えは右手です。複雑な動きをする左手が成長が遅いように思えますが右手なんです。しかも右手は成長した後に練習を怠けるとトレモロが落ちてしまいます。
自分も左手の方が時間がかかると思っていましたので、左手に気をつけていました。すると・・・いつのまにかメチェクチャなフォームで弾いており、修正が大変でした。
左手はポジションを目視するため、意識が左手に向きますが、右手は目視することはありません。意識が向くか向かないかの違いが成長の違いがあります。右手は目視しないので、意識してもイマイチわからないこともあります。
というわけで、右手は日頃から練習が必要です。後からフォームの修正がないように日頃から練習をしましょう。
右手の成長は時間がかかる。日頃から練習する。
右手のポイント
右手は上下にストロークするだけでしょ?簡単でしょ? と思いますが多くの奏者は間違ったフォームを身につけてしまい、修正した経験があります。自分もありますよ。そんなことにならないように右手のフォームを意識しましょう。
右手なんて、ただストロークするだけでしょ?・・・と思いますが、このただストロークするだけが難しいです。弾き方の間違いに気がつかないと弾けないフォームでストロークすることになります。
右手に染みついたフォームを解除し、もう一度フォームを身につけるのは2年程度かかります。2年もあれば演奏会が1、2回ありますね。
そんな間違ったフォームが右手に染み込まないように正しいフォームで右手だけの基礎練習をしましょう。
基礎練習は正しいフォームで行うことで効果がある。
右手だけの基礎練習
右手の基本的なフォーム
いまさら、フォームを変えるの〜 と思いますが間違った弾き方だと成長しませんよ。この際、フォームから見直しましょう。
正しいフォームで基礎練習をする・・・正しいフォームを身につけてこその基礎練習なことはわかりますね。
正しいフォームとはなんでしょうか?
実は正解がありません・・・間違った弾き方はあります。マンドリンは、他の楽器と違い成長途上のため、弾き方は完成形を至っていないためです。
間違った弾き方とは?・・・肘をくの字に曲げてトレモロするフォームの奏者がいます。これは明らかに間違いです。自分もこのフォームで弾いていました。その後、フォームを修正しました。経験からですが、肘をくの字に曲げるとピックのダウンアップが半円を描くようになりトレモロの粒が揃いません。粒が揃わないため、綺麗に弾くことは難しくなります。
肘をくの字に曲げて弾いていたら、基礎練習の前にフォームを修正することが先決です。
マンドリンの弾き方はおおよそ3種類あります。
1. 手首だけでダウンアップ
2. 腕を上下にストローク
3. 腕をストロークさせ、手首を柔らかくしてダウンアップ
その他に、小指を胴に当てて弾く方法もあります。どの弾き方も使っている奏者が多く良い音色がでます。デメリットをあげれば、1.は重音やコードが難しい、2.は速い弾き方が難しい、3.は習得が難しいことです。私は3.で弾いています。
それぞれの弾き方はフォームを整えて右手を意識しながらダウンアップすることです。練習方法をYouTubeにアップしていますので参考にしていただければ幸いです。
3.の方法で弾ければ1.と2.でも弾けるので、フォームを変えるなら3.がおすすめです。習得に時間がかかりますが、身につけると弾ける曲も多くなります。
間違ったフォームで弾いていないか確認する。
時間がかかっても正確なフォームに修正する。
2種類のトレモロ練習
基礎練習は2種類あります。どちらも奥が深い練習ですよ。
「俺は正しいフォームで弾いている。」「フォームは修正しました。」「基礎練習はなに?」と突っ込まれそうなので、基礎練習を説明します。基礎練習は2種類あります。
1つ目は、ピッキングから弾き始めて徐々にトレモロに移行する練習です。マンドリンを習うと最初にする基礎練習です。自分は正確なフォームに移行する際に行いました。フォームを保ったままピッキングからトレモロに移行することで間違ったフォームでないことがわかります。
左手は、ネックを支えたままでポジションは押さえません。2弦または3弦を中心に練習します。上下の他の弦に当たれば回転数を抑えて、もう一度チャレンジします。1弦や4弦だと他の弦に当たらないため、気がつかないことがあります。
ピッキングから徐々にトレモロに移行するところは16部音符を早くしたような感じです。
2つ目は、重音をトレモロすることです。たったそれだけ?・・・と思いますが、重音は頻繁に楽譜に出現します。重音が弾けると単音が楽に弾けますよ。
開放弦を使って、1弦と2弦、2弦と3弦というふうに組み合わせを変えて重音をトレモロします。他の弦にピックがあたらないことを意識します。回転数は一定に維持します。
シンプルな開放弦の重音練習は、右手を柔らかくするうえでも効果があります。
2種類の基礎練習を日頃から行ってトレモロをレベルアップしましょう。
フォームが変わらないことを確認して2種類の基礎練習を行う。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
コメント