この記事は、消音しやすい特徴をもつマンドリンの音を継続して弾くことの重要性を説明します。マンドリン独奏、マンドリンオーケストラどちらも参考になります。
マンドリンの特徴
マンドリンは、音がすぐに消えますね。弾いたことがある人なら誰でも音が消えやすいことの対策を考えたことがあると思います。
音の持続性がない
マンドリンは、音が続かないことが特徴です。マンドリンが属する撥弦楽器ならではです。
撥弦楽器は、弦をはじくことで音を出します。マンドリン以外にもウクレレやギターがあります。いずれの楽器もピッキングした瞬間は音が出ますが、すぐに消音します。
マンドリンは、音を継続させるためにトレモロがあります。右手を高速でダウンアップすることで音を継続させる技術です。トレモロを弾いている間は音が続きますが、右手を止めれば音が消えます。
撥弦楽器は音が消えやすい特徴をもつ。
マンドリン独奏は音を継続させることがポイント
マンドリン独奏、マンドリンオーケストラどちらもいかにして音を継続させることが重要です。他の奏者に任せるようなことはせずに音を継続させることを知っておきましょう。
マンドリン独奏は、音を継続させることがポイントです。マンドリンオーケストラは音が消えても他の奏者が弾いてくれれば音を継続させることができます。しかし、マンドリン独奏は一人で弾きますので音が消えたらまずいです。
マンドリン独奏曲は、音を継続させるスキルが必要なことを知っておきましょう。
音を継続させることがポイント。
音をつなげて弾くことが重要!!
スラーを弾くことが重要
楽譜を見ると、音から音へ橋がかかっているような記号があります。それはスラーです。音を継続して弾く記号です。
楽譜には音を継続させるスラーがあります。スラーは、歌の呼吸と同じです。スラー単位で弾くとメロディの形になります。スラーで弾けば歌っているように聴こえます。
スラーごとに弾けば音が継続する・・・そのとおりですが、これが難しいです。マンドリンは、消音しやすいポイントが様々あります。
スラー単位で弾くことを意識する。
なぜ消音するのか?
なぜ、消音するのか?右手と左手に分けて考えましょう。
そもそも消音するのはなぜか?・・・弾いているつもりなのに音が消える・・・こんなことあります。右手と左手で考えてみます。
右手は、弦にあたることが消音の原因です。弾いている最中に右手が軽く弦に触れるだけで消音します。安定して弾くには、右手の位置がブリッジに近づかせます。そうすると右手は安定しますが、ブリッジ近くで弦にふれるため、消音します。
左手は、指が弦から離れると消音します。ポジションチェンジすると左手の指を離すため、消音してしまいます。
左手を離すとブチっと音が切れるため、弦から指が離れすぎないように弾く必要があります。
右手が弦に当たると消音する。
左手が弦から離れると消音する。
音がつながるように練習する
原因がわかったところで、どうやって音をつなげていくか対策を考えましょう。
消音する原因がわかったところで練習して音がつながるように弾きましょう。
右手は、少し浮かせると弦に接触しないため、消音がなくなります。ただし、右手がよく動くため、他の弦に当たらないように注意します。右手とマンドリンの胴にわずかに隙間を作ることを意識すると右手が少し浮きます。
右手を少し浮かすとノイズも減りますので、音が綺麗になるメリットがあります。疲れやすいので、慣れるまでは抑えて弾くか、ここぞという場面のみで少し右手を浮かせてみましょう。
YouTubeにアップしましたので、ご視聴いただければ幸いです。
次は、左手です。単純に握力が弱い可能性があります。マンドリンは、主弦と副弦がありますので、強めにホールドすると消音がなくなります。左手の不安定感をなくすだけでも消音がなくなりますので、強めにホールドしてみましょう。
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左手を強く握るのは、握力が弱いと難しいです。ポジションチェンジも難しくなります。強く握ったままポジションチェンジしようとすると左手が弦にひっかかります。
左手の指を弦から離れすぎないようにしてポジションチェンジします。わずかに指を上げてポジションチェンジします。そうすると音がつながったまま弾くことができます。弦に指をつけたままポジションチェンジも可能ですが、移弦は無理です。指をわずかに上げることで最短距離でポジションチェンジするように心がけましょう。
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右手は少し浮かせてみる。
左手は強く握ってネックをホールドする。
ポジションチェンジは最短距離で行う。指が弦から離れすぎないように意識する。
まとめ
音をつないで弾くことの重要性と弾き方を説明しました。音をつないで、歌のように弾きましょう。
右手は少し浮かす。
左手はネックを強くにぎる。
左手の指が弦から離れすぎないようにして弾く。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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