マンドリン独奏曲の種類
マンドリン独奏曲を弾くにあたって、独奏曲の種類を知りましょう。
伴奏があるかないかの違い。
伴奏がない「無伴奏曲」と伴奏がある「伴奏曲」
無伴奏曲
メロディと伴奏が5線譜に書いている。
一人の奏者がメロディと伴奏の両方を弾く。
マンドリン独奏曲といえば無伴奏曲というくらい、無伴奏で弾く曲が多いです。多いと言っても伴奏曲とそれほど変わりませんが・・・
無伴奏曲の特徴は、楽譜にメロディと伴奏が記載されています。5線譜にメロディと伴奏が書いていますので、見た目がごちゃごちゃしています。初めてみると「こんなの弾けるの?」と思います。
聴き手は、どうやってメロディと伴奏の両方を弾いているのかわからないので、インパクトは大きいです。無伴奏曲を弾ければ一目されること間違いなしです。
無伴奏曲を弾くための演奏方法がデュオ奏法です。このデュオ奏法ができないと無伴奏曲を弾くことはできないです。
伴奏曲
伴奏者を伴って弾く。
編曲の自由度があがる。
無伴奏曲とは反対に伴奏を弾く奏者がいる曲です。メロディを弾くマンドリンと伴奏を弾くギターやピアノなどの奏者を伴います。
伴奏曲の特徴は、伴奏者を伴いますので、編曲の制限がないことです。無伴奏曲なら弾けないフレーズでも伴奏曲なら弾けます。自由度が高くなります。
マンドリンオーケストラしか経験なくても伴奏曲なら弾けます。無伴奏曲を弾く前に伴奏曲を経験することもあります。
マンドリン独奏コンクールなら伴奏曲、無伴奏曲の両方を選べますが、伴奏曲が増えた印象です。二人で弾く安心感と編曲の自由度があがるためかもしれません。
無伴奏曲はどんな曲があるのか?
無伴奏曲には、どんな曲があるのか紹介します。過去の記事に無伴奏曲を書いていますので、そこから引用します。
夜の鐘 Bells of Night
無伴奏曲の中では、伴奏が少ない曲です。既に記事にしましたので、簡単に説明します。
曲の前半は単音で弾きますが、中盤からデュオ奏法があります。シンプルな伴奏でデュオ奏法の独奏曲のなかでは弾きやすいです。
詳しくは以下の記事に書いていますので、参照いただければ幸いです。
落葉の唄
無伴奏曲のなかでは難易度が高くなるのが「落葉の唄」です。落葉のように弾くには伴奏パートがかかせません。
落葉の唄も過去記事にありますので、そちらを読んでいただければ幸いです。
夜の鐘よりも伴奏がありますが、これでも無伴奏曲の中では難易度は中くらいだと思います。いや上に近いかな・・・
無伴奏曲は5線譜のなかに音符を詰め込むだけ詰め込むことがあります。作曲者や編曲家の意図ですが、限られたなかで最大限の表現を行うため、初めて見ると引いてしまいます。
他にも多くの無伴奏曲があります。テーマから外れてしまいますので、別に記事にします。
マンドリン独奏曲を弾くのに必須なスキル
無伴奏のマンドリン独奏曲を弾くのに必須な技術であるデュオ奏法を説明します。デュオ奏法をマスターするとマンドリン独奏曲を弾けるようになりますよ。
無伴奏曲のメロディと伴奏を弾く演奏技術
デュオ奏法
いきなりメロディと伴奏を弾いても弾けません。右手だけでデュオ奏法の練習が必要です。
右手は常に一定の回転数でトレモロ
何回かに1回ほど他の弦(主に下側の弦)をピッキングする。
ピッキングしてもトレモロが継続していること。
デュオ奏法の練習は、右手だけで行います。
2弦又は3弦をトレモロします。回転数は一定に保ちます。ただし数える必要はありません。
アップしたら、下の弦に移弦します。2弦をトレモロしていたら3弦、3弦をトレモロしていたら4弦に移弦します。ダウンします。ダウンは、下の弦とトレモロする弦を1ストロークで弾きます。そうすると下の弦はピッキングです。上の弦はトレモロします。
これがデュオ奏法です。動画を視聴してみましょう。
ノイズが入らないピッキング、切れないトレモロを聴くと上手いデュオ奏法だと思います。
練習ではテンポを一定にして、ピッキングのタイミングを3回のダウンアップの3回目にするとか、ルールを決めると上達も早いです。
組み合わせも2弦トレモロ、3弦ピッキングとか1弦トレモロ、2弦ピッキング、2弦トレモロ、4弦ピッキングとはさまざまな組み合わせがあります。
最初は決まった組み合わせで練習し、慣れたら組み合わせを変えましょう。
トレモロが切れずに、ピッキングにノイズが入らなければ、練習をクリアしたとして、無伴奏曲に挑戦してみましょう。無伴奏曲は夜の鐘のように伴奏が少ない曲から始める方が良いです。
まとめ
右手だけで練習する
上の弦をトレモロ、下の弦はピッキングする。トレモロは切れないように。
トレモロの回転数は決めて、一定の回転数で練習する。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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