過去に弾いた楽譜は楽譜ケースに入れたままにしていませんか?しばらく弾いていなかった楽譜を引っ張りだして弾き直してみましょう。新しい発見と成長感が得られます。
- 成長は少しずつのため、成長した実感は得られない。
- 目標をもって弾きこむと成長する。
- 弾き方を忘れた楽譜を選んで弾いてみると初見の感覚で弾ける。弾けたら成長が実感できる。
マンドリンは成長感がわからない
技術士
毎日弾いているけど、成長していない。という奏者は多いです。ちょっと待て!!そもそも成長した実感はわかりにくいです。1日の成長はほんのわずか。ここに気がつかないとモチベーションが下がります。
- 楽器全般に言えることですが、成長感はイマイチわからないことがあります。
- マンドリンはメロディを弾くため、初心者レベルから1曲ほど弾き通せるようになると達成感が得られます。しかし、何曲か弾けてくると成長感が得られにくいです。
- 同じレベルの楽譜を弾いているため、成長が止まっているような感覚です。
- 成長した実感が得られるのはどういう感覚かというと・・・
- 初見で楽譜が弾ける。楽譜が弾けるのが早くなる。
- 綺麗な音で弾ける。間違いが減る。
- テンポアップ、インテンポで弾ける楽譜が弾ける。
- 時間短縮、ノイズが減るといった明らかに変わったといえる根拠が得られれば成長感が実感できます。
- マンドリンは成長した感覚がわかりにくい。
- 成長は少しずつのため、実感が得られにくい。練習すると前向きになるが、成長速度は遅い。
過去に弾いた楽譜をそのままにしていないか
- 楽譜は演奏会で弾いたら終わり・・・ということも多くあります。
- 再び弾くと、まぁ弾けます。弾けても成長した実感はないです。以前弾けたから今も弾けるのは当たり前と思うからです。
- 様々な楽譜に挑戦して再び弾くと成長しているはずです。
- 過去に弾いた「落葉の唄」です。何とか弾けた程度でした。
- 聴き直すと、クーレができていない、滑走アルペジオのリズムがイマイチなことがわかります。
- 落葉の唄を弾いた後に「美しき我が子や何処」を練習しました。3年近く練習し2023年9月の演奏会で終わらせました。
- 次の演奏会に向けて「落葉の唄」を選曲しました。久しぶりに弾いてみると・・・
- クーレが難なくできる。クーレができるから落葉のリズム感がよく出ている。表現力の向上を実感
- 滑走アルペジオが均一に弾けている。
- なんとか弾けた「落葉の唄」の後に、さらに難易度の高い「美しき我が子や何処」を3年間弾きこんだことが成長につながりました。
- 成長した要因は以下のとおりです。
- 楽譜の難易度を上げていき、弾けるようになるまで弾きこむ。
- 演奏会で弾くなどの目標をもつ。
- 「目標をもって弾きこむこと」が成長の要因だと実感しました。
- 自分が納得するまで、とことん弾きこむ。レッスンに通って客観的な評価と指摘を受け、改善する。この繰り返しが少しずつ成長するプロセスです。
- 目標をもつことの有効性はあらゆる本に書いています。演奏会で弾く!!というのが演奏家の現実的な目標です。
どんな楽譜で練習するか
技術士
楽譜選びは重要です。すでに弾き方を忘れた楽譜を選びましょう。弾けなかった楽譜があれば良いです。弾けると成長が実感できます。
- 楽譜もいろいろあります。難易度が高い楽譜、難しい楽譜・・・
- 成長を実感できる楽譜は、数年以上弾いていない楽譜が良いです。
- 何年も弾いていない楽譜は弾き方を忘れている。初見と同じ状態に近い。
- 初見に近い状況で弾くと成長を実感しやすい。
- 何年も弾いていないと、ポジションのとりかたをすっかりと忘れています。ほとんど初見と同じです。
- マンドリン独奏曲を教わった頃に弾いたのがトロイメライでした。マンドリン独奏曲のなかでは難易度は低い楽譜ですが、5年近く弾いていませんでした。
- 2種類あるトロイメライのうち難しく編曲していますが、いきなり弾いても良い感じが得られました。初めて弾いたときは全く弾けなかったことを覚えています。
- このトロイメライは、最後まで弾かなかったです。そこは覚えています。もう一つの簡単な楽譜を選択しました。
- 過去に弾けなかったトロイメライが弾けるようになったことは成長を実感しました。成長を感じるには最適な選曲でした。当時弾けなかったために・・・
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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