マンドリンはサウンドホール側で弾くと柔らかい音色が出ます。メリット、デメリットありますがサウンドホール側で弾くことをお勧めします。
- 移弦の時間短縮によりデュオ奏法のメロディが切れない。
- サウンドホール側から出る柔らかい音色は魅力的である。音色の柔らかさはデメリットを上回るメリットである。
- 1弦はフォルテが弾くにくい。
サウンドホール側で弾くメリット
デュオ奏法がやりやすい
サウンドホール側は弦と弦の幅が狭い特徴があります。弦と弦との間が狭いため、移弦の時間が短縮する効果があります。時間短縮するとデュオ奏法でメロディが切れないメリットがあります。
サウンドホールは、ブリッジ側よりもデュオ奏法やアルペジオが弾きやすいメリットがあります。コードも弾きやすいです。なぜ、弾きやすいかと言うと・・・
写真を見ると、サウンドホール側がブリ時側よりも1から4弦の幅が狭いことがわかります。この狭さがデュオ奏法やアルペジオの弾きやすさに効果があります。
- 弦と弦の幅が狭く、移弦する時間短縮の効果がある。
- 時間短縮のため、デュオ奏法のメロディの音が切れない。伴奏を弾いてメロディにピックを移動するのが容易
テンポアップする曲、無伴奏のマンドリン独奏曲に効果があります。伴奏を弾いてもメロディが切れないことはマンドリン独奏曲を弾くうえで重要です。
柔らかい音色がでる
サウンドホール側で弾くと音色が大きく変化します。表現の変化がはっきりします。金属音が嫌ならサウンドホール側で弾きましょう。
何度か書きましたが、音色が変化します。サウンドホール独特の柔らかい音色がでることがメリットです。
- ブリッジ側で弾くと金属音に近い。弦の音色がそのまま出る感じ。
- サウンドホール側はサウンドホールの反響があるため、音質が変化する。金属音から独特の柔らかい音色が出る。
多くの奏者は、写真の位置で弾くことが多いと思います。さらにブリッジ側で弾くこともあります。ピックがネックに当たらないため、自然にブリッジ側によっていきます。
ブリッジ側によるほど金属音に近づきます。サウンドホール側によるほど1弦でフォルテを弾くのが難しいので、写真の位置で弾くことが多くなります。さらにブリッジ側によって弾く奏者もけっこういます。金属音が強くなりますが・・・
サウンドホール側で弾くと以下の写真のとおりになります。緑色のピックの位置に着目してください。
この位置で弾くと、はっきりと音質の違いがわかります。もう少しブリッジ側によって弾いても良いです。ここまでサウンドホールによると長袖が弦にあたりミュートされます。ミュートされないサウンドホールの位置で弾くように調整します。
サウンドホールで弾く動画がいくつかアップしています。参考までに動画を紹介します。演奏に活かしてもらえれば幸いです。
サウンドホール側で弾くデメリット
1弦はネックが伸びているため、弾きにくいです。フォルテ以上の音量は難しいことがデメリットです。
メリットのあるサウンドホール側ですが、その一方でデメリットもあります。デメリットも理解したうえでサウンドホール側で弾きましょう。
- 27フレットのマンドリンは、ネックがサウンドホールまで伸びるため、1弦が弾くにくい。
- 1弦でフォルテが弾きにくい。フォルテシモ以上はほぼ困難である。
上の写真を再掲します。デメリットがよくわかります。マンドリンは、27フレットの仕様が多いです。ネックが1弦まで伸びているのがわかります。
フォルテはピックと弦の接触面積を増やして弾くため、ピックが深くなります。27フレットだとピックが弦にあたりフォルテが弾けないです。
24フレットのマンドリンにすれば良い・・・と考えてしまいますが、稀にですが24フレット以上の音符があるマンドリン独奏曲があります。24フレットモデルは27フレットモデルと比較し見劣りすることが多いです。
メリット、デメリットを考えてサウンドホールで弾く
メリット、デメリットあるサウンドホール側で弾くことですが、サウンドホール側で弾くことがお勧めです。サウンドホール側で弾く音色は魅力的です。メリットがデメリットを上回ります。
ただし、フォルテは弾きにくいので、1弦でフォルテを弾く場合はブリッジ側で弾きます。デフォルトはサウンドホール、デフォルトで対応できないケースのみブリッジ側で弾くようにしましょう。
コメント