技術士二次試験 問題解決のフレームワークを試験に応用する

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問題解決、課題解決のノウハウが書かれているビジネス本が多くあります。これらのビジネス本を技術士二次試験に役立たせることを説明します。

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取り上げるビジネス本

問題解決のプロフェッショナル 思考と技術

技術士
技術士

この本は読んだことがある人も多いと思います。自分は技術士に合格後に読み業務遂行の参考にしています。

 技術士二次試験は、与えられた課題を論文形式で解答を書く試験です。試験対策本が多く流通していますが、ビジネスの問題、課題解決本であるビジネス本は毎週新刊が出されます。これらのビジネス本が技術士二次試験に役立てないか・・・役立てれば日常の仕事の中で試験対策ができるメリットがあります。

 ビジネス本もジャンルが様々ですので、問題解決、課題解決をテーマにしたものに絞ります。取り上げるのは「問題解決のプロフェッショナル 思考と技術」です。

 問題解決本のベストセラーですね。読んだことある人も多いと思います。

ビジネス本のうち問題解決がテーマなら技術士二次試験に応用できる。

この本の書評

技術士
技術士

様々な問題解決、課題解決のプロセスが書かれており、現在でも使える一冊です。今でこそ様々な問題解決本がありますが、原典とも言える本です。

 問題解決本のバイブル的な存在で、今も愛読している人が多い本書です。

 問題解決、課題解決のプロセスとしてゼロベース思考、仮説思考、MECEなどが説明されています。さらに具体的に解決するプロセスとしてロジックツリーや3C+1Cなどのフレームワークが説明されています。

 これらのプロセスを筆者の経験から丁寧に説明されています。プロセスの進行だけでなく解決策の検証評価まで書かれてあり、それぞれのプロセスを実践して効果があることが示されています。

 問題、課題が複雑に絡む現在においても、これらの問題解決、課題解決プロセスは通用します。この本を読み業務にアウトプットすると業務遂行能力が上達します。

業務遂行するうえでの問題解決、課題解決のプロセス、解決後の検証評価を含めて丁寧に書かれている。複雑な時代にあっても通用する一冊と言える。

技術士二次試験への活用

技術士
技術士

技術士二次試験に活用してみましょう。

 技術士二次試験は、問題が与えられ、論文形式で解答を書く試験です。「問題解決のプロフェッショナル 思考と技術」(以下、「思考と技術」と言う。)は図表入りで問題解決方法を説明しています。解答用紙に図表入りすることは認められていますが、文字数が限られる論文形式ですので扱える問題解決方法は限られます。主な問題解決方法を上げて論文に活用できるか考えます。

ロジックツリー

 限られた時間の中で広がりと深さで問題の原因を追求し解決策を具体化する問題解決方法です。問題の趣旨から外れず具体性のある解決策が書けることがメリットです。ツリーを図で示さないと説得性が落ちるのがデメリットです。

具体性のある解決策を書けるが図で示さないと説得性が落ちる。

3C+1C

顧客、競合、自社にわけて全体観を把握し現状とのギャップを明確にするフレームワークです。問題解決手法というより事業の方向性を求めるフレームワークです。技術士二次試験では出番がないかもしれません。

事業の方向性を求めるフレームワークであり、提示された問題を解決する手法ではない。

MECE

漏れはないか、ダブりはないかの視点で業務の効率化を目的とするフレームワークです。問題解決というより問題解決の糸口を見つける根本的な解決を考えるにはロジックツリーが優れています。

業務効率化を目的とするフレームワークであり、技術士二次試験では扱いにくい。

 思考と技術に紹介されていないフレームワークは多くあります。試験管が理解している一般的な問題解決手法でないとアピールができない可能性があります。そうなると使えそうなのはロジックツリーですね。

ロジックツリーを使った解答論文の検討

技術士
技術士

ロジックツリーなら解答論文作成に使えそうです。

 ロジックツリーをどうやって技術士二次試験の解答論文に活用するか?考えてみましょう。

 解答論文は、結論、理由及び説明の順で書くと想定すると結論及び理由を書いて、説明でロジックツリーで結論を導くと説得性が高くなります。

 ロジックツリーを図で書くスペースがあれば良いですが、おそらく大きなスペースはないので、2段目か3段目のツリーまでしか書けないと思います。3段目まで書けるスペースがあれば、参考図として説得力を与えることができますので、書いてみましょう。

 問題用紙にロジックツリーを書いて結論、理由及び説明を整理します。まず問題をロジックツリーの頂上に置き、自問自答します。

 ロジックツリーの4段目くらいで結論が出てきます。結論の一つ上の段が理由になります。これで結論と理由が整理できました。次に説明を整理します。ロジックツリーの頂上である問題の次の2段目には数点あるはずです。抽出した理由とセットにします(仮にセット1とします)。さらにその下の段のうち結論に導くロジックを選定理由と一緒にセットにします(仮にセット2とします)。この手順で問題から結論までいくつかのセットができます。

 後はこのセットを原稿用紙に書きます。ロジックツリーなら技術士二次試験の解答論文作成に使えそうです。何度も訓練が必要ですので十分な練習が必要です。

ロジックツリーなら技術士二次試験に活用できるが十分な練習しないとロジックが成立する解答論文を書けない。

 解答論文作成に水平展開できるかの目線でビジネス本を読むのが良いですね。最後まで読んでいただきありがとうございます。

技術士
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