トレモロの回転数を数える奏者はけっこういます。回転数は数えないと音色が柔らかくなります。
- トレモロの回転数を数えない。
- 右手を止めないようにして弾く。
- テヌートにより滑らかな音色で弾ける。
- 周囲の音が聴き取れるようになる。
- リズムとテンポが乱れるのでカウントをとる。
トレモロの回転数を数えないメリット
柔らかい音色がでる
回転数を数えるとアクセントがつきやすくなります。無理やり表拍とダウンを合わすためですね。アップピッキングで弾くようにするとアクセントがなくなりますよ。
トレモロの回転数を数えないメリットは何か?・・・最初に上がるのが柔らかい音色が出ることです。
なぜ柔らかい音色が出るのか?・・・
どんな楽譜もですが、四分音符など表拍に音があるとダウンピッキングで弾きます。左の楽譜の場合、回転数を数えて、きちんとリズムをとることもよくあります。
何かいけないのか?・・・
それはそれで正しいですが、表拍をダウンピッキングで弾くため、アクセントがつきやすいです。アクセントは自分では気が付きません。
ゴツゴツしたフレーズになり滑らかさが全くありません。
アクセントを付けずに柔らかい音色を出すには、表拍をアップピッキングから弾き始めます。アップピッキングから弾き始めるにはどうすべきか・・・
- トレモロの回転数を数えない。
- 右手の演奏を止めない。
この2点が重要です。回転数を数えなければダウンと表拍が一致することが少なくなります(一致することもありますが・・・)。右手の演奏を止めない、弾き続けるとアップピッキングから始めたり、ダウンピッキングから始まります。ダウンピッキングが続くということはありません。
右手を弾き続けて、回転数を数えないようにして弾く。
留意点は、回転の速さは一定にすることです。演奏のムラをなくすためです。
表拍をダウンピッキングで弾くとアクセントがついたゴツゴツした演奏になりやすい。
右手は止めない、回転数を数えない弾き方で自然にアップピッキングで弾くようにする。
演奏能力が上達する
回転数を数えないと演奏能力が上達しますよ。音色が滑らかになるためと周囲の音が聴き取れるためですよ。
回転数を数えないと演奏能力が上達します。え!なぜ!? と思うかもしれませんが本当です。
- アップピッキングで弾くとはアクセントがつかないため、テヌートで弾くこと。滑らかに音が流れる。
- 左右が独立するため、周囲の音を聴き取れるようになる。
テヌートで弾けるようになる
マンドリンを弾くうえでテヌートで弾くと、聴き手は心地よく聴こえます。
マンドリンは、金属音が強いのでいかにして柔らかく弾くことが重要です。柔らかく弾くにはテヌートで弾くことです。回転数を無視するとアップピッキングで弾き始めますので、アクセントがなくなり柔らかい音色に変わります。これがテヌートです。
金属音が強いマンドリンはテヌートで弾くことが必須である。
テヌートで弾くコツはYouTubeにアップしていますので、視聴いただければ幸いです。
周囲の音を聴き取れるようになる
これは演奏に余裕が生まれて周囲の音色が聴き取りやすくなることです。
ダウンピッキングを気にする必要がないので、右手への意識が薄くなります。意識が右手から周囲の音に向かうようになります。これで聴き取りやすくなります。マンドリン独奏、マンドリンオーケストラどちらにも大きな効果があります。
滑らかさと周囲の音が聴き取れる
トレモロの回転数を数えないデメリット
リズムとテンポが乱れる
回転数を無視することはデメリットもありますよ。リズムとテンポが乱れやすいのでカウントをとりましょう。
メリットだけじゃありません。デメリットもあります。
回転数を無視するとは数えないことです。数えないため、リズムとテンポが乱れやすくなります。一定の回転数を保てればリズムを整えてテンポもキープすることができます。
回転数を数えるのは、リズムを重視しているためです。滑らかさが得られますが、リズムが乱れては演奏が成立しません。どうするか・・・
カウントをとりましょう。回転数を無視する代わりにカウントをするとリズムとテンポを保つことができます。ただし、カウントの取りすぎは要注意です。
回転数を無視することで意識を周囲の音に向かせて聴くことができます。カウントをとると意識がカウントを取る方向に向かいますので、音の聞き取りがおろそかになります。
弾き始めから最後までカウントするのではなく、要点を絞ってカウントをとりましょう。
回転数を無視するとリズムとテンポが乱れやすくなる。カウントをとってリズムとテンポをキープする。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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