マンドリン独奏曲の伴奏のベース音を際立たせて弾く方法を説明します。
マンドリン独奏曲について
無伴奏のスタイル
無伴奏はデュオ奏法を極めることが必須です。難しいですがマスターしたら、あらゆる無伴奏曲が弾けるようになりますよ。
マンドリン独奏曲は伴奏ありと無伴奏があります。伴奏ありの独奏曲は、マンドリンがメロディを弾き、ギターやピアノが伴奏を弾くスタイルです。無伴奏は、メロディも伴奏もマンドリンを弾く奏者が一人で弾きます。この記事で取り上げるのは無伴奏です。
無伴奏で弾くメロディと伴奏を弾くスキルは、デュオ奏法と言われます。トレモロでメロディを弾きながらピッキングで伴奏を同時に弾くのでデュオ奏法と言われます。聞く側はどうやって弾いているのかわからないため、インパクトのある演奏方法です。
デュオ奏法は、お客様にインパクトを与える演奏方法
無伴奏曲を弾くうえでは必須のスキル
取り上げる無伴奏曲について
一通り弾けるようになったんですが、満足できるほどのクオリティではないですね。先は長そうです。
今回、取り上げるのは練習中の「美しき我が子や何処」です。中野二郎作曲(編曲かな?)の無伴奏曲です。変奏曲です。テーマが提示され、その後にテーマが様々な形に変奏(編曲)されています。
長い曲でポジションの取り方などなど難しい無伴奏曲です。YouTubeにアップしていますので聞いていただければ幸いです。
曲の背景や練習する経緯は、過去の記事にあります。読んでいただければ幸いです。
YouTubeにアップできるほどに弾いたのですが完成度は低いです。演奏会で弾くためには演奏のクオリティを上げる必要があります。ポイントになりそうなのは伴奏です。伴奏が極まると無伴奏曲のクオリティが一気にアップします。
演奏会で披露するほどのクオリティではない。
伴奏のクオリティをアップするための練習
演奏上の問題点と課題
味気ない演奏からどうやって卒業するか・・・無伴奏曲を弾く上で大きな課題です。
「美しき我が子や何処」を弾いていてわかりますが、味気ない演奏です。表現はこれからですので、まだマシですが、伴奏が伴奏らしくないですね。コードならジャラーンと鳴らしたいですが、消音してしまう演奏になっています。これは、無伴奏曲としては致命的です。
味気ない伴奏が問題点
味気ない伴奏をいかにもギタリストが伴奏しているように聞かせること、デュオ奏法の伴奏の弾き方を課題に設定して練習します。
デュオ奏法の伴奏部分をギタリストが弾くように弾くことが課題
このままでは課題設定がアバウトですので、もう少し掘り下げる必要があります。伴奏のどの部分が課題か?課題を解決するとギタリストが弾くような伴奏になる伴奏は何か?・・・考えるとベース音ですね。
伴奏のベース音が響くと音が残り、中間音とベース音に時間差が生まれて、アルペジオで弾くように一音ずつ弾いているように聞こえます。
というわけでベース音を際立たせるようにして弾けるように練習します。
ベース音のみ際立たせるように弾いてみる。
ベース音を際立たせる練習
ベース音はマンドリンのボディに向かってダウンピッキングするとベース音がポーンと響きますよ。ベース音が降っていくフレーズには有効です。
「美しき我が子や何処」の伴奏は写真のとおりです。ベース音が明確ですが、ルート音以外の音をベース音に設定していることも多くあります。マンドリンの弾きやすさを考えると、そのようにアレンジせざるを得ないです。
音符の旗が下向きのベース音を強調して弾きます。強調して弾くには、ベース音のみを弾いて、中間音以上をまとめて弾くようなイメージで弾きます。ベース音はダウンピッキングですが。ピックをマンドリンのボディに向かってダウンピッキングするとベース音が強調されます。ベース音のみポーンと鳴るように響きます。わからない場合、最初にベース音のみダウンピッキングで弾きます。ベースの進行を確認するとイメージがわかり弾けるようになります。
ベース音はボディに向けてダウンピッキングする。
ベース音のみポーンと響くと写真の上にあるベース音が降っていく進行を弾くとベース音の下降が明確にわかります。音楽的らしくなりセンスある弾き方ができます。
ベース音、中間音、メロディを順番に弾きますので、コードならギタリストらしい弾き方ができます。一音ずつ鳴っていく弾き方です。
ベース、中間音、メロディが順番に鳴るようにベース音をダウンピッキングで弾く。
これで、ある程度はギタリストが伴奏を弾くような演奏に近づけました。完成形はまだまださきですが、一歩ずつ課題に取り組み完成させます。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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