ピアノからフォルテまで伸びやかな音色で音量をコントロールする方法を説明します。
(更新)2022.1.15 YouTubeを公開しました。
こんな症状がありませんか?
音量を自由自在にコントロールしているつもりでも音色が変わってしまうことがよくあります。症状を見てみましょう。
マンドリンを弾くとこんな症状がありませんか?
ピアノをトレモロで弾くとピッキングになってしまう。
ピアノ、メゾフォルテ、フォルテで音質が変わる。
この症状は、ピックコントロールができていないためです。ピアノやフォルテを力で弾こうとするとトレモロが弾けない、音質が変わる症状が発生します。
ピアノをトレモロで弾くとピッキングになってしまう
ピアノでトレモロを弾こうとするとダウンアップのピッキングになってしまう。トレモロとピアノの回転数が変わらない・・・ほとんど同じじゃないか?
この症状は、回転数で音量をコントロールするためです。音量を落とさないとピアノが弾けないため、意識して回転数を落としています。
回転数で音量をコントロールしていないか?
ピアノ、メゾフォルテ、フォルテで音質が変わる
メゾフォルテの音色を基準にするとフォルテがうるさい、ピアノが小さいけど固い音色・・・音量によって音色が変化するケースです。
この症状は、フォルテでは力で回転数を上げようと弾き、ピアノは回転数を落として弾くことで発生します。
力で音量をコントロールしていないか?
ピアノからフォルテまで回転数を変えないようにして弾く
回転数を変えてしまうとピアノやフォルテのトレモロにならないことがわかりましたね。ピアノからフォルテまで伸びやかな音色で弾く方法を説明します。
回転数を変えてしまうとピアノ、フォルテの音色が悪くなることがわかったと思います。回転数は会えない方が良い・・・どうやって回転数を維持しながら音量をコントロールすれば良いのか?
対策を説明します。
ピックは緩めに握る。
弦に対してピックは浅く深くする。
ピックは緩めに握る
ピックは落ちるくらいにゆるゆるに握ります。緩くてもピックは落ちませんよ。
ピックは緩めに握ります。ピックが指から落ちそうなくらいの緩さで十分です。ピックが落ちないように強い力でピックを握ると硬い音色しかでません。伸びやかな音色はピックの緩さがポイントです。
緩めに握るとはピックを人差し指に載せて親指で軽く圧をかけるくらいです。写真の状態だとピックが上下に動きます。それくらいの握りで十分です。
緩いかどうかは、右手でピックを握ったら左手の人差し指でピックの先端を上下に動かしてみます。ピックが無理なく上下に動けば緩く握っています。指の力でピックが上下に動きにくかったら力んでいます。
ピックの先端が無理なく上下に動くこと。
弦に対しピックは浅く深くする
ピックを緩めに握ったら、弦に対し上下に動かすと音量がコントロールできます。
ピックは弦に対し浅くすると接触面積が小さくなり音量は小さくなります。弦に対し深くするとピックと弦の接触面積が増えて音量が大きくなります。
音量のコントロールは、ピックと弦の接触面積をコントロールすることが基本です。つまり、ピックを上下に動かすことです。
ピックを上下に動かす際は、緩めに握ります。接触面積が大きくなると弦からの抵抗が大きくなるためです。抵抗が大きくなるほどトレモロができなくなります。しかし、ピックが緩めなら抵抗が小さくなりトレモロしやすくなります。
ピックを上下に動かして音量をコントロールする。
ピックは緩めに持つ。
練習方法
トレモロとスケールで練習します。緩めにピックを握るコツを掴んでから音量をコントロールする練習をします。
トレモロ練習とスケール練習でコツを掴み楽譜の練習をします。
トレモロ練習は右手だけです。単弦だけで練習します。単弦をトレモロしたら、徐々にピックの握りを緩くします。親指と人差し指がピックから離れるくらい緩めに握ってもトレモロができればトレモロ練習はクリアです。
緩めの握りでスケール練習します。スケールは何でも良いです。スケールをトレモロで弾いてもピックの握りが緩めに維持できていることを確認します。メトロノームを鳴らしながら練習するとより効果的です。
右手だけのトレモロ練習と左手を加えたスケール練習で緩めにピックを握るコツを掴む。
次はピアノからフォルテまでの音量コントロールです。
緩めにピックを握った状態で右手だけのトレモロ練習をします。ピックを緩めのまま弦に対し上下して音量をコントロールします。フォルテを出すこと。ピアノを出すことを意識するとコントロールもしやすくなります。
スケール練習も同様にピックの深さを上下にコントロールします。スケール練習で音量をコントロールできれば楽譜も弾けます。
トレモロ練習、スケール練習でピックを緩めにしたまま上下に動かして音量をコントロールしてみる。
強く握るケースもあることを知っておく
ここまで書いておきながらですが、ピックを強く握り弾くケースもあります。曲のエンディングなどでフォルテシモシモなどが出てきます。フォルテシモシモ以上だとピックの深さだけでは表現できません。この場合はピックを強く握り力で弾きます。最終手段で強く握る場合もあることは知っておきましょう。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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