マンドリンを弾くうえで何が大きな悩みか?・・・右手の脱力と答える奏者が多いと思います。本番だと右手が硬く練習どおりに弾けない。自己練習では弾けるのに・・・どうやって脱力するか、肘、脱力トレーニング、意識で脱力を身につけることができます。
右手の脱力は肘で弾くこと
技術士
右手は肘で弾く!!肘を意識的に使うと右手首が脱力できます。
- 右手の脱力は手首の脱力のことです。
- マンドリン界は手首弾きと腕弾き派にわかれていましたが、現在は腕で弾いて手首を柔らかくする弾き方が主流です。両者をミックスそた弾き方です。
- この弾き方の特徴は・・・
- 手首の柔らかさでピックの弦への滞在時間が長くなり、テヌートの弾き方ができる。
- ストロークが広くなり、どの弦もピックと弦が平行してピッキングできる。ピックが弦に斜めに当たるとダウンとアップの音が異なる。
- ピッキングの基本は、ピックと弦を平行にあてることです。どの弦も平行にあてることができるのが手首と腕を用いた弾き方です。手首の柔らかさがあれば音が維持されます。
- この弾き方は右手の脱力がポイントです。脱力ができないと腕弾きになってしまいます。
- 脱力は、肘です。肘で弾くと腕をストロークするだけで手首の脱力ができます。手首に意識が集中すると硬くなります。
- 肘を固定する。演奏中に上下運動はしない。
- 肘から少し上側の腕を上下する感覚で弾く。
- 手首は無意識の方が脱力することができます。肘に意識を集中してみましょう。
- YouTubeに関連動画がありますので、ご視聴いただければ幸いです。
- 演奏前に練習時間があり、十分に練習してから本番の演奏に臨むことができれば良いですが、本番前に練習時間がない、練習から本番までに時間が空く状況だと本番は辛い演奏になります。
- 脱力があると練習と変わらぬ状況で本番を迎えることができます。
脱力のトレーニング
技術士
脱力は右手のトレーニングで身につけることができます。隙間時間でトレーニングしましょう。
- 意識するだけで脱力できれば良いですが、そんな簡単にはいきません。
- 日頃からトレーニングしましょう。
- トレーニングって何をするのか?・・・最も簡単なトレーニングは右手の運動です。
- 以前に書きましたが、机に右手を置いてぶらぶらと手首を高速で左右に動かします。手首が机から離れないように注意します。
- やり始めは1分くらいしか続きませんが慣れてくると5分以上は続けられます。
- このトレーニングは気軽にできますので有効です。
- もっと本格的にトレーニングする場合は、本を読みます。
- 運動じゃないので、やりすぎ感が強いです。
- 全身の脱力も考えるなら読んでみることをお勧めします。
- 他にはジムに通うことですが、脱力目的ならヨガが有効かもしれません。自信ないですが・・・
- 日常の隙間時間で脱力トレーニングできる方法がお勧め。
- 本格的に脱力すると目的から脱線してしまう。
演奏中は右手を意識する
技術士
練習中は脱力を意識しましょう。脱力以外を意識してしまうと脱力ができなくなります。割り切って練習しましょう。
- トレーニングを積んで、肘で弾く意識ができてきたら、手首の脱力を意識します。
- 手首が意識できないと腕弾きで固定されてしまいます。
- 回転数は遅くする。遅くすると意識が手首に向く。
- 遅めのテンポで弾く。
- 回転数を早くすると意識が散漫になりやすいので、落として弾きます。回転数を落とすと意識が手首に向きます。
- Andanteの曲でもテンポを落とします。テンポを落とすとマルチタスクができるようになります。テンポアップすると演奏をこなすことに意識が集中しすぎるので、脱力がわからなくなります。
- メトロノームは使っても遅くします。使わなくても良いです。脱力がうまくいかない原因にテンポがあります。テンポが速く意識が手首に向かない。そのままフォームが固まってしまうことがよくあります。
- 脱力だけの練習に専念した方が身につけやすい。
- マルチタスクはうまくいかないので、脱力だけにこだわって練習します。
- 脱力はなかなか身につけることができません。自分自身も脱力はイマイチだと認識しています(以前ほどではないですが)。脱力はプロも悩むものですので簡単ではありません。日常生活、練習で脱力を身につけることが良いと思います。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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