マンドリン独奏はメロディが聴こえるようにして弾きます。メロディが聴こえるようにして弾くポイントを以下に纏めます。
- メロディと伴奏が密集するとメロディが聞こえない。音に埋まってしまいメロディが消える。
- 左指は次に弾く順番がくるまで押さえたままが基本
- 次に来る順番まで残すための運指を考える。
- 音が残っていることを聴き取る。
メロディが聞こえないフレーズの弾き方
- メロディが聴こえるようにして弾くにはどうすべきか?・・・答えを纏めます。詳しくは下記に示します。
- 左指は押さえたままとする。
- テンポアップして音を繋げる。
- 指が残るように運指を工夫する。
- メロディの音を聴く。
メロディと伴奏が密集しているとメロディが聞こえない
技術士
マンドリン独奏曲はメロディと伴奏が密集すると音が消えてしまいますよ。本人は弾いているんですけどね。
- メロディと伴奏が密集しているとメロディが伴奏にかき消されてしまいます。
- 特にピッキングのフレーズはなおさらです。
- 8部音符がメロディで16部音符が伴奏です。8部音符よりも16部音符が音程が高いため、消えてしまいます。
- 理想は8部音符を残して、8部音符を繋げることです。
- コードで音符が密集しているパターンです。メロディと伴奏が重なりコードを形成しています。
- 音をコードとして認識してしまいメロディが隠れてしまいます。メロディが鳴っていますが・・・
左指は押さえたままで音を残す
技術士
マンドリンは音が切れやすい!!左手の指を残せば音が響きます。順番が回ってくるまでは左手の指は押さえたままが基本です。
- マンドリンは音が消えやすいので、左指はポジションを押さえたままにします。押さえたままなら音は残ります。
- 次に弾く順番が回ってこない限り押さえたままです。
- 指を残せば音が響くので、順番が来るまでは指は押さえたままが基本です。メロディを弾くだけではなく、音が切れやすいマンドリンの基本的な演奏スキルです。YouTubeの動画を参考にしていただければ幸いです。
テンポアップして弾く
技術士
テンポアップすれば音が繋がりやすくなりますが、限度がありますので可能な範囲でテンポアップします。
- 指は押さえたままが条件ですが、次の順番が来るまで押さえたままを基本にテンポアップすればメロディが繋がります。
- 指で押さえたままでもテンポが遅ければメロディとして聞こえません。ゆっくりと音が消えていきます。
- テンポアップすれば音が繋がりやすくなります。ただし、テンポアップも限界がありますので、可能な限りです。
- 左指を押さえたままが可能な範囲でテンポアップする。
- インテンポ以上のテンポアップまではやるべきではない。
運指を考える
技術士
左指を残したままにするにはどうすべきか?・・・運指です。人差し指から小指を動員して指が残る弾き方を考えます。
- 左指を残したままの延長です。
- 指を残したままにすればどのようにすべきか?・・・運指を考えます。
- 人差し指から小指まで動員し左指が残る最適な運指を考えます。
- 楽譜に指番号(人差し指を1、中指を2、薬指を3、小指を4)を書く。弾いて音が残る運指であることを確認する。
- バレーも活用する。
- 指の角度に注意する。指を残しても指の角度が悪ければ音が消える。
- 指を残しても音が消えることがあります。指がポジションから浮いているためです。
- 指の第一関節が曲がる角度を保てる運指を考えます。
音を聴く
技術士
音を聴く。できているつもりができていない演奏スキルです。音が残っていることを聴き取れるテンポで練習します。
- 音を聴く・・・これは大事です。
- 奏者は自分の音を聴いているようで聴いていないことが多いです。自分もそうです。
- 音を聴ければコントロールができます。左指を残して音が聴こえる運指も自然にできます。そういう奏者もいます。羨ましい限りです。
- 音を聴けるテンポで練習する。メトロノームを鳴らして練習する。テンポが乱れないようにメトロノームを使います。
- テンポアップすると指に意識が向いてしまい音が聴けなくなる。
- 弾けるテンポで練習する・・・基本です。インテンポに拘らず音を聴けるテンポに設定して練習します。そうすると音が残っていることがわかります。
- 音を聴くことはメロディを聴き取ることに限らず演奏するうえで最重要の演奏スキルです。マンドリンを弾きながら音を聴き取るスキルを磨きましょう。
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