演奏するうえで表現はかかせません。こだわって表現をつけていても聴き手には聴こえていないことがよくあります。メリハリある表現はどうすべきか?
- 狭い自室は音が反響する。一方、広い演奏会場は音が拡散するため、細かい表現が聴き手に伝わらない。
- 音量と音質の変化は聴き手にもわかりやすい。
- 音量と音質に差を生み出す練習を行う。
表現しているけど聴こえていない
技術士
こんな表現したら、聴き手に受けるはず!!と思っても聴き手に響いていないことがよくあります。自室と演奏会場では違いますからね。
- マンドリン独奏、合奏とも表現力は大事!!
- 自分では、楽譜に書いていることを守り、表現しているつもりでも聴き手は”ただ、弾いているだけ”にしか見えない・・・ということはよくあります。
- スラーとスラーの間に呼吸している、階段上に上がるフレーズは音量の変化をつけている・・・と練って表現しても聴き手は理解してくれません。なぜか?
- 自室で練習すると音の反響でメリハリある表現できるが、演奏会場は広くて音が四方八方に拡散するため、音が聴こえない。
- 演奏の立場で音を聞くが、聴き手の立場で音を聴くことができない。
- 自宅やスタジオなどで練習すると音が反響します。響くため、表現の違いが明確に聴こえます。
- 演奏は、ライブハウスなどを除けば大きな会場で弾くことが多くなります。合奏ならなおさらですね。広い会場だと音が拡散するので、表現の違いが明確にわからなくなります。
- 二つ目は練習のスタンスですが、奏者の立場でしか音を聞かないのが普通です(「聞く」は音を分析することを含みます)。聴き手のことを考えずに練習するのが普通です。年に数回しかない演奏会で聴き手の立場で練習する奏者は少ないですね。
- 自分ではかなりこだわって細かい表現しても、聴き手はさっぱりと理解してくれません。理解するしないよりも聴こえないのが適切です。
メリハリある表現とは何か
わかりやすい表現
技術士
メリハリつけて表現すること!!と言われますが聴き手にもわかりやすい表現は何か?音量と音質がわかりやすいですね。
- 様々な表現ありますが、聴き手には届かないのが普通です。かといって楽譜を無視することはできません。楽譜に書いている表現をきちんと守って弾く必要があります。
- 様々ある表現のなかで聴き手からわかりやすい表現は何か?
- 音量の違い。フォルテからピアニシモまで明確に差をつける。
- 音質を変えて弾く
- 音量の違いは明確に表現がわかります。フォルテ〜ピアニシモの音量差が大きいほど、聴き手に伝わります。
- 次に音質に差をつけることです。マンドリンは弾く位置によって音質が変わります。
- 写真のようにサウンドホールで弾くと音質の変化が明確になります。音質の変化は音量に関係なく表現できるので、音量のコントロールが苦手なら効果ある表現力です。
- 1弦は難しいですが、2弦〜4弦はサウンドホール上で弾けます。サウンドホールで弾く動画をYouTubeにアップしていますので、ご視聴いただければ幸いです。
- 音量と音質の変化は、聴き手に負担がかからない表現といえます。一瞬で変化がわかるためです。理解しにくい表現方法は聴くことを拒否されてしまいます。
音量と音質の変化を出して練習する
技術士
音量と音質に差があると聴き手に伝わりやすくなります。音量と音質の差をだす練習をしましょう。
- 音量を変化させても音が拡散してしまい効果がないのでは? と思いますが、フォルテ〜ピアニシモの差が大きいほど聴き手は理解しやすくなります。
- 音量差を広げるにはどうすべきか?
- フォルテを大きくする。
- ピアノを小さくする。
- フォルテを大きく、ピアノを小さくすれば音量差が大きくなります。練習する場所によってフォルテの練習は難しいことはよくあります。
- 大きな音を出せない場合はピアノを練習します。両方の練習ができない場合、ピアノを練習します。ピアノの練習動画をアップしていますので、ご視聴いただければ幸いです。
- 音量変化は聴き手への負担が小さいのでピアノの練習はおすすめです。
- 音量の変化が難しければ、サウンドホールの上で弾いてみます。金属音がとれて丸みのある音質に変化します。音質に差があると聴き手にも伝わりやすいです。
- 楽譜全体をサウンドホールで弾くのはやめときましょう。音質の差を出すことがポイントですので、2回続くフレーズの2回目とか限定的に使用する方が効果的です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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