マンドリンレッスン

マンドリンの表現方法といえばフォルテからピアノまで音量を変化させることが主体ですが、雑音が増えて良い表現方法とは言えません。音色を変化させるサウンドホールで弾く、テヌートで弾く方法を身につけると演奏の幅が広がります。

マンドリン独奏で出てくるコードは、メロディとベースだけしか弾いていないことがよくあります。コードの構成音である中間音を弾いていない状態です。中間音を聴いていないので弾けていないのです。中間音をしっかりと聴き取って繰り返し練習すると弾けるようになります。

マンドリンは5度の間隔で弦が張られていますので、5度音程のフレーズがけっこうあります。5度音程は押さえ方が難しく音にならないことがよくあります。1と2又は2と3の指で押さえてテヌートで弾けるように練習します。

マンドリンで角が立たない滑らかに弾くにはテヌートで弾くことです。テヌートで弾くにはアップで弾くこと、回転数を決めないようにして弾くと滑らかな演奏で弾けます。

マンドリンの表現力の向上は、音質の変化をコントロールさせることが効果的です。サウンドホールの真上からブリッジ側まで弾く位置を変えるだけで音質が大きく変化します。表現力の向上にもなります。

マンドリン独奏曲は伴奏を弾くだけでは味気ない演奏です。いかにもギタリストやピアニストがそばで弾いているように見せかけるにはベース音の弾き方がポイントです。ベース音をボディに向かってダウンピッキングして強調するように弾くと味のある演奏ができます。

マンドリンは、ピアノからフォルテまで回転数を変えないで弾くと伸びやかなトレモロが弾けます。ピアノからフォルテまで緩めにピックを握り深さをコントロールすると音量のコントロールができます。

マンドリンでフォルテを弾くと「やじゃましい」「うるさい」と言われることがあります。伸びやかなフォルテを弾くと文句を言われることはありません。伸びやかなフォルテを弾くにはピックの握りを緩やかにし、弦に対して深くします。この状態で弾くと弦に負けます。弦に負けるとフォルテを弾くことができます。

マンドリンを弾くとトレモロが不安定になる、音が切れると言った症状が出ることがあります。音が切れる不安定な演奏の原因はピックにあります。安定してい弾くには表板に向かって弾く必要があります。

マンドリン独奏曲の滑走アルペジオは難しい演奏技術です。分散和音を均等なリズムで弾く。できそうでできません。そんな滑走アルペジオの演奏、練習方法を説明します。