「ハイドンの主題による変奏」がめんどうくさい曲と説明しましたが、どのように練習しているのか説明します。
- 主題はあっさりと弾くがトレモロ指定の伴奏はあっさりとはいかない。
- 変奏はメロディを把握する。そのうえでメロディを際立たせるように演奏する。
- ピックコントロールが重要な曲である。
楽譜を確認し練習
- 変奏曲のため、最初に主題が提示され、その後に変奏が続きます。変奏は3パターンあります。
- 繰り返しがあり、全体として6分程度で弾きます。マンドリン独奏曲は繰り返しを省略可能ですので、コンクールでは省略することがよくあります。省略自体は認められています。
主題の練習
技術士
めんどうくさいハイドンの主題による変奏の練習です。主題は重音やコードをトレモロで弾きます。あっさりと弾きます。
- 主題の伴奏は、重音や単音です。伴奏の重音がメロディと重なるとコードに、単音がメロディと重なり重音が構成されます。見てみましょう。
- メロディも伴奏もトレモロですので、バランスに注意します。伴奏が大きくなるとメロディが消えます。弾くうえでのポイントは以下のとおりです。
- 主題はあっさりと弾く。変奏で盛り上げるため。
- 右手を止めないようにして弾く。常に手首が振りっぱなしでトレモロする。
- 変奏曲は最初にイントロ、次に主題というパターンもあります。イントロありなしにも関わらず、主題はあっさりと弾くものですが、ハイドンの主題による変奏は伴奏もトレモロのため、あっさりとはいかないですね。
変奏の練習
技術士
変奏曲の主役は変奏です。様々な形に編曲されています。どこがメロディか把握したうえで弾きます。メロディを際立たせる弾き方がポイントです。
- 主題を弾いた後は変奏が構えています。変奏は様々なスタイルに編曲されていきます。
- 前回の記事で書きましたが、8部音符がメロディです。ピッキングです。16部音符が伴奏です。いかにメロディの8部音符を際立たせるかがポイントです。理想は・・・
- 8部音符は残る。
- 音が残るだけではなく、響くように16部音符と識別ができていること。
- 16部はあっさりと小さめの音量
- いかにして、メロディを弾いているとわからせる弾き方をするかです。
- 8部音符のメロディが16部音符の伴奏よりも明らかに大きく、16部音符は小さくが理想ですが、これが難しい。
- ピックを立たせて、16部音符は流れるようにして弾きます・・・と書きますが、難しいです。16部音符が目立つからです。音符の数が違いすぎますね。
- 変奏はバリエーションのため、様々に編曲されていきます。
- 主題が複雑化したような変奏です。伴奏にスラーがありますのでトレモロで弾きます。
- トレモロでなければいけないのか?と思いますが、音がつながればピッキングでも良いです。ここは解釈です。伴奏をピッキングで弾いても違和感はありません。私の場合はスラーがかかればトレモロで弾きます。
- 表現は抑え気味でもかまわない。トレモロがきれないように弾くと自然にメロディが強調される。
- 3行目のフォルテが盛り上がるように徐々に上げていく。
- 演奏のポイントは、左指をポジションから離さないことです。右手は振りっぱなしにできますので、左指が離れないようにして弾きます。
- 力の入れすぎには注意します。次のポジションへの移動が難しくなるためです。
レッスンでの全体的な指摘事項から演奏方法を考える
技術士
この曲はピックコントロールが重要だろうと思います。ピックコントロールは学ぶ必要があります。
- 「ハイドンの主題による変奏」は先生にほとんど披露していません。難しいからです・・・
- メロディを把握して、メロディが際立たせるようにして弾くこと・・・全体的な指摘事項です。
- 変奏曲は、メロディが埋もれやすいので、いかにしてメロディを際立たせる演奏するか・・・そのための弾き方を学ぶ必要もありそうです。
- まとまっていませんので思いつくまま書きます。
- メロディはピックを深め、伴奏は浅くする。メロディと伴奏が識別されるはず・・・
- 16部音符はアルペジオのように滑らかにピアノで弾く。
- ピックのコントロールが重要です。
- こうやって書いてみるとまだまだ完成は遠いです。かつて録音したことがありますが、聞き返すと全然できていないことがわかります。
- レッスンで、演奏してピックコントロールを学ぶのが良さそうです。ピックコントロールは難しいですが、やりがいのある練習です。
- 練習記録は逐次アップしますので、引き続きよろしくお願いします。
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