マンドリン独奏は敷居が高い。弾けない。と嘆く奏者がいます。その一方で、あっさりとマンドリン独奏を弾ける奏者もいます。この違いはなんでしょうか?
マンドリン独奏をあっさりと弾ける人
技術士
マンドリン独奏に関わっていると、あっさりと弾ける人が稀にいます。たいていは無伴奏の基礎がある人です。無伴奏の基礎はピアノやギターで身につけていますね。
- マンドリン独奏をあっさりと弾くことができる・・・自分の経験から言えば羨ましいです。私は先生に師事しマンドリン独奏が弾けるようになりましたが、生徒さんをみると弾ける人、弾けない人がいます。
- あっさりと弾けるようになる人は何か特徴があるのか?
- 子供の頃にピアノを弾いた人
- ギターソロ(特に無伴奏)を経験している人
- 他の楽器経験があればマンドリンにも応用できるということですが、どの楽器でも応用が効くわけではないと思います。
- ピアノもギターソロも無伴奏という特徴があります。
- 無伴奏は一人で旋律と伴奏を弾きます。楽譜を見て旋律と伴奏の縦線をきちんと合わす。表現をつける。こういうことは耳がよくないとできません。
- 無伴奏の奏者は旋律と伴奏を聴き取ることができる特徴があります。この特徴がマンドリン独奏に生きているといえます。
- 旋律と伴奏を見て同時に弾く行為は慣れていないと難しいです。
- 無伴奏の基礎があれば難なく弾けます。ピアニストやギタリストは無伴奏の基礎があるからマンドリン独奏ができます。
マンドリン独奏を弾けるようにするにはどうすべきか?
技術士
ピアノやギターを弾かないとマンドリン独奏は弾けないのか?そんなことはないです。旋律と伴奏を意識せずに弾くとマンドリン独奏は弾けます。
- ピアノから弾かないとマンドリン独奏は弾けないのか?・・・それはないですね。とっつきにくさがあるだけです。
- マンドリンは、合奏から始めるのがほとんどです。マンドリン独奏を弾いても伴奏付きや伴奏がない曲を部内発表会で弾く程度だと思います。
- 合奏から始めるとマンドリン独奏はとっきにくくて弾けないです。マンドリン独奏を弾けるようにするにはどうすべきか?
- 旋律と伴奏を区別しない。旋律と伴奏を区別すると対応できなくなる。
- ピアノは発音するときに右手と左手を使いますが、マンドリンは右手だけです。右手でピッキングすると音がでます。
- 右手だけで弾くなら、旋律と伴奏を区別する必要もないです。
- 同じ楽譜ですが、ピアノならト音記号とへ音記号にわけて記譜します。一方のマンドリンは旋律と伴奏の両方を記譜しています。五線譜に旋律と伴奏を記譜するなら区別することなく弾くことができます。
- 私もこの考え方でマンドリン独奏が弾けるようになりました。
- 何曲か弾けてくると旋律と伴奏のそれぞれが聞けるようになります。それぞれの流れが聞けてくれば旋律を強く、伴奏は弱くとコントロールもできます。
弾くために経験したこと
基礎練習
技術士
マンドリン独奏はデュオ奏法が必須です。基礎練習をよくしました。
- 独奏のための基礎練習です。
- 独奏するためならデュオ奏法です。デュオ奏法専門の基礎練習をひたすらやり続けました。
- こんな楽譜です。
- 様々なパターンがあり、どの楽譜もシンプルな構成です。ピッキングで弾く楽譜が多かったです。
- デュオ奏法は右手だけも練習しました。
- マンドリン独奏の旋律と伴奏を同時に弾く技術の向上に効果はありました。右手だけの練習は今でもします。
旋律と伴奏を別々に練習
技術士
旋律と伴奏をわけて練習したことがあります。ただし、効果はイマイチかなと思いました。
- 始めに旋律だけ弾きます。旋律を覚えたら伴奏だけを弾きます。
- 旋律と伴奏を合わせます。
- 個別に弾くと記憶に残るため合わせたときに弾きやすくなります・・・と言われましたが、あまり効果は感じませんでした。
- 重音だけならよいですが、実際には和音が挟まったり、3音が入ったりしますので伴奏のみ取り出して弾くのが難しいです。弾かない音が出てきます。
- この練習は、ポジションの取り方は独奏と同じじゃないと意味がないです。同じポジションの取り方で旋律か伴奏を弾きます。これなら、意味がありそうです。目的をかえれば使える練習です。
- 伴奏が弾けているかの確認するためには有効な方法です。ただし、マンドリン独奏を弾けるようにするための練習じゃないですが・・・練習の目的を変えれば使えそうです。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
コメント