基礎練習は重要である。ただし、基礎練習だけで練習が終わっては成果を実践することができない。基礎練習は毎日続けられるものにする。そのためには短時間で効果がありそうな基礎練習を最初に練習する。
毎日続けられる基礎練習はこんな内容

技術士
基礎練習は重要だけど毎日していないなぁ・・・という奏者は多いです。効果ありますので、サクッとできる基礎練習をしましょう。
- 基礎練習の重要性は理解しても毎日していないなぁ・・・誰でもそうだと思います。飽きますからね。基礎練習は。
 - そんなわけで、基礎練習は練習始めにサクッとできるメニューが望ましいです。どんな内容かというと・・・
 
- 右手だけでピッキングからトレモロへ移行するトレモロ練習
 - メトロノームと拍をずらすリズム練習
 - コードを弾きながら音を聴き取るコード弾き練習
 
- サクッと短時間で終わるのが理想ですが、手を抜くというわけじゃなく、短時間で複数の効果に取り組むことがポイントです。
 
右手だけのトレモロ練習

技術士
弾き始めは右手だけでトレモロ練習です。負担をかけずにトレモロが上達します。
- 何度か説明した基礎練習です。
 - 右手だけの練習のため、マンドリンをケースから出したらすぐにできます。
 - 誰でも最初はチューニングします。
 

- チューニング後にマンドリンを構えたらトレモロ練習します。
 
- ピッキングから弾き始める。
 - 徐々に回転数を上げる。
 - 回転数を上げてトレモロに移行する。
 
- ピッキングの弾き始めはアップからです。アップから始めることでダウンアップが均等に弾ける効果があります。
 - 回転数は急に上げないようにします。急に上げると練習の意味がありません。
 - この練習の効果は以下のとおりです。
 
- ピッキングとトレモロの中間のテンポが弾けるようになる。
 - ダウンアップが均等な音質で弾ける。
 
- 開放弦はどの弦でも良いです。A弦かD弦なら上下に当たるとノイズが出ますので、コンパクトなストロークの練習にもなります。
 
リズム練習

技術士
リズム強化の基礎練習に取り組みましょう。効果がわかりやすいのがリズム練習です。メトロノームがあれば練習できますよ。
- リズム練習はメトロノームを使います。
 - メトロノームはどんなものでも良いです。自分は小さなアナログ式を愛用しています。電池交換が不要で個人練習なら十分な音量です。写真のメトロノームは最近見なくなりました。後継があるのかな?
 

- メトロノームを鳴らしてスケールを弾きます。スケールはどのポジションでも良いです。
 - この練習もアップから弾きます。ダウンアップの音質を一定の効果があります。
 
- 8分音符の表とメトロノームの打点を合わせる。次に裏と打点を合わせる。
 - 3連符で弾く。表、中、裏のそれぞれとメトロノームの打点を合わせる。
 - 4連符で弾く。表、裏、表、裏のそれぞれとメトロノームの打点を合わせる。
 
- 8部音符から16部音符の全ての音とメトロノームの打点を合わせます。これだけ5分近くかかります。3連符のみとか絞って練習しても効果があります。
 
- 裏拍と打点を合わせることで、リズムが強化される。
 
- 裏を強化することはリズムの成長につながります。表、裏でリズムが乱れないと余裕が生まれて安定した演奏ができます。
 - 積極的に練習しましょう。
 
コード弾き練習

技術士
コードを弾いているだけにしか見えない練習、聴く力を鍛える練習です。
- コードをじゃらじゃらと鳴らす練習です。
 - 単純に鳴らしているだけのように見えますが、聞く力の強化です。
 
- 開放弦E弦からG弦までコード弾きする(全ての弦を同時に弾く)。
 - E弦(G弦からでもOK)からG弦までE、A、D、Gの順に聴き取る。
 
- 同時に弾きながら、一音ずつ聴き取ることが聴く力の強化につながります。
 - コードを弾くと、どれかの音が鳴っていないことがあります。コードを弾く場合、全ての音を鳴らすのが当たり前ですが、気が付かないことがよくあります。
 
- コードの構成音を均等な音量にコントロールできる。
 - 特定の音の音量のコントロールもできるようになる。
 
- コードを弾かないなら効果がない?・・・そんなことありません。
 - 周囲の中で自分の音を聴き取ることもできます。合奏で効果が大きいです。
 - 演奏スキルよりも聴く力の練習です。集中力アップの効果もあります。
 - YouTubeにアップしていますので、ご視聴いただければ幸いです。
 
- 基礎練習はやり方、工夫しだいで効果が得られます。短時間でも基礎練習するのは良いですよ。
 
 

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