夜の鐘 Bells of Night
今回のマンドリン独奏曲は「夜の鐘 Bells of Night」です。マンドリン独奏曲として有名な曲です。マンドリン独奏を始めたら必ずと言っていいほど弾く独奏曲ですよ。
作曲者
作曲者は、ルイジ・パパレロと言います。
ルイジ・パパレロはイタリア人ですが、アメリカで活動していました。夜の鐘もアメリカで作曲したようです。
夜の鐘以外では「愛の喜び」が有名なマンドリン独奏曲です。作曲の特徴は演奏時間が短いことです。夜の鐘は5分以内で弾けます。A3で1枚の楽譜ですので、奏者としては楽譜めくりがないので助かりますね。
メロディの美しさに重点を置いた作曲をしたようです。
聴いてみよう
夜の鐘を聴いてみましょう。
イントロのハーモニクス音が強い印象を残します。このハーモニクスは鐘の音を表現しているんだなとわかりますね。
聴いてみると弾きやすそうだなと思います。自分が始めて聴いた時、この曲なら弾けるかもしれないと思いました。弾いてみるとなかなか厄介でしたが・・・
いつでも弾けるようにしたい曲
夜の鐘を聴いて、気に入った人、レパートリーに加えたい奏者もいるかと思います。マンドリン独奏曲を弾きたい奏者は、いつでも弾けるようにしておくと良いですよ。
私が習っている先生がアンコールで弾いたら、夜の鐘が一番好評だったことを聞いたことがあります。セットリストを考えたのに(笑)。
メロディも良いし、曲の長さも4分程度なので聴きやすい。ハーモニクスが印象に残るためだろうと思います。
「何か弾いてよ?」と言われたら、夜の鐘を弾けば良いです。だからこそ、いつでも弾けるようにしておきたいですね。
曲の特徴
夜の鐘を聴いてもらえいましたので、どのような特徴があるか考えてみましょう。
マンドリン独奏曲のなかでは弾きやすい
ハーモニクスは鐘
難易度
マンドリン独奏曲、特に無伴奏の場合、デュオ奏法で弾くことが多いので、どの曲も難しいです。メロディと伴奏の両方を弾くことは難しいです。
夜の鐘も無伴奏のマンドリン独奏曲です。ですが・・・伴奏がない小節も多くなく無伴奏の独奏曲のわりには弾きやすいです。
伴奏パートがあるフレーズも最低限の伴奏しかありません。初めてマンドリン独奏にチャレンジする方が選択することが多いです。自分も初めて弾いたマンドリン独奏曲は、夜の鐘でした。
鐘はハーモニクス
イントロや最後に弾くハーモニクスが印象に残りますね。ハーモニクスが上手い奏者は特に弾いてほしいです。
イントロで始まるハーモニクス音、最後のハーモニクス音、中間部のハーモニクス音・・・同じフレーズですが印象に残ります。
ハーモニクスが鐘の音です(何度も繰り返していますが)。
プレッシャーがありますが、このハーモニクスが綺麗に響くと聴いてくれるお客さんから拍手がおこりそうです。
練習方法
夜の鐘を練習しましょう。初めてマンドリン独奏に挑戦するには最適の曲ですよ。
ハーモニクスは響かせる
単音パートはスラーを意識
デュオ奏法は伴奏を響かせる
単音パート
マンドリン独奏曲ですが、単音で構成されているパートがけっこう長いです。ところどころハーモニクスがあり、変化を与えていますね。
A音とD音のハーモニクスで始まります。鐘の音です(くどいですね)。ここは魅せるところですので、もったいぶって演奏します。Andanteが指定されていますが、ハーモニクスはLentoくらいのテンポで弾くのが良いです。
ハーモニクス後は、スケールであがるフレーズが繰り返されます。ハーモニクスの反動でAndanteで弾くと際立ちます。
ハーモニクスを挟みLentoとPrestoと変化があります。
難しくはないので、テンポを変化させながら落ちついて弾くようにします。単音ですので丁寧に指示事項を守れば弾けます。
デュオ奏法
デュオ奏法のパートは、Lentoが指定されています。音量はピアノです。
伴奏は、8部音符の単音が拍の頭にあるだけです。リズムがとりやすく簡単です。デュオ奏法の練習を行えば弾けるようになります。
夜の鐘のパートのなかでは、明るい雰囲気を感じます。Lentoをキープしながら伴奏を響かせばマンドリン独奏曲らしさが出てきます。
単音パートが夜の雰囲気ならデュオ奏法のパートはお昼のイメージです。ピアノですが、メゾフォルテくらいの音量でも曲が崩れることはないです。
デュオ奏法が終わると単音パートです。昼から夜のイメージですね。最後は夜に響く鐘の音で終わります。最後はもったいぶってハーモニクスを響かせるとエンド感がでますよ。
まとめ
YouTubeも聴いてもらえば難しい印象はないことがわかると思います。弾いてみたいと思ったらマンドリン専門店に問い合わせましょう。楽譜がなくても取り寄せられると思います。
ハーモニクスが印象的なマンドリン独奏曲
難易度は低い。マンドリン独奏を練習すれば弾ける。
最後まで。読んでいただきありがとうございます。
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