2024年19回目のマンドリンレッスンは、「ハイドンの主題による変奏」のレッスンを受けました。久しぶりのハイドンでした。オーストリア国歌らしく聴こえるのはまだまだ先ですね。課題の多いレッスンでした。
18回目のレッスンは「ハイドンの主題による変奏」
技術士
メロディに惹かれて選んだ「ハイドンの主題による変奏」は弾きにくい難しい曲でした。
- 2023年の演奏会以降にレッスンの課題曲に設定したのが「落葉の唄」と「ハイドンの主題による変奏」です。
- 中野二郎作品や邦人のマンドリン独奏曲を主に選定していましたが、そろそろ海外のマンドリン独奏曲も弾きたいと思って選定したのが、「ハイドンの主題による変奏」でした。
- 選定した頃は、「ハイドンの主題による変奏」のことはほとんど知りませんでした。名前からハイドンが作曲した曲をマンドリン独奏曲に編曲した曲、メロディが良い曲くらいの印象でした。楽譜を取り寄せると・・・
- 一眼みてわかることは、音程です。メロディと伴奏が近すぎる。3度が多いです。
- 3度は、6度と同じく響きが良く対位法では好まれる音程です。マンドリン奏者から3度を見ると人差し指と薬指や小指と押さえることが多く、ポジションチェンジが面倒に思えることも多いです。
- 作曲者の好みですかね。中野二郎作品は6度、3度をバランスよく配置しています。譜例は中野二郎作品の「美しき我が子や何処」の主題です。6度→3度→4度と進行しています。
- 3度の音程が多いと弾きにくさもありますが、メロディと伴奏が近すぎるため、メロディが伴奏に埋まってしまうことがよくあります。メロディよりも伴奏が大きい音量です。このあたりが難しい曲と言われる理由です。
- マンドリン独奏コンクールでは選曲する奏者が少ないです。まとめると以下の2点です。
- 3度が多く弾きにくい。
- メロディと伴奏が近すぎる。
レッスンの指摘事項
技術士
ハイドンの主題による変奏の難しさが3度にありますが、その点を指摘されました。
メロディを際立たせること
- メロディが伴奏に隠れている。
- メロディを強調して弾くこと。伴奏の音量は抑えること。
- 同じ画像ですが、Poco adagio と指定されたTEMAは、メロディを強調します。変奏でメロディが展開されますので、TEMAはメロディを示しますが、3度が多様されていてメロディを強調して弾くことが難しいです。この点を指摘されました。
- どうやって弾くのか・・・メロディと伴奏がそれぞれ独立するように演奏します。そのためにはピックコントロールです。ピックが斜めだとメロディと伴奏が混ざるため、ピックを立てて弾きます。理解していてもできない時もあります。
- もう一点はピックのストロークを狭めます。広くなると他の弦の音も混ざるためです。この2点を守れば弾けるはずです。
- とはいえ左手のコントロールも難しい。
- 3度を弾くにはピックコントロールが重要、ピックを立てて弾く。
- 右手のストロークを狭めて弾くと他の弦の音が混ざらない。ストロークをコントロールする。
メロディが伴奏に隠れないこと、メロディが繋がること
技術士
メロディが伴奏よりも目立たない。これが困ったことです。その点の指摘事項です。
- 似たような指摘です。3度の音程が多いためやむを得ないですが・・・楽譜を見てみましょう。
- 上の楽譜と違うことはメロディよりも伴奏の音が高いことです。メロディが伴奏に隠れます。そんな指摘でした。
- メロディ(ピンクのマーカー)が伴奏に隠れている。
- 伴奏を弾いてもメロディが残ること。
- 一方で、先生から以前と比較し、「メロディが響いている。テンポが遅いからメロディが繋がっていない。」と言われました。伴奏に隠れいてることよりも指摘の本質はテンポが遅いことです。
- テンポが早ければメロディが繋がるはずです。テンポアップすると雑な演奏になりやすいので、遅いテンポで丁寧に弾いていますが、メロディが繋がっていないですね。
- マーカーのメロディを押さえれば音は出ます。繋げるにはどうすべきか・・・
- 伴奏は少し荒れても良いので早くポジションチェンジすること。
- メロディの次の伴奏はアップで弾く。
- メロディはマーカーで強調すること。
- メロディに対し、伴奏は音量を下げて早く弾きます。音量を下げるとピックの抵抗が少なくなるのでピッキングも早く弾けます。
- アップで弾くと、ダウンに対し音量が落ちます。弱くなります。メロディの次の音をアップで弾けばメロディが強調されます。ダウンアップの強度を利用した演奏方法です。
- 思考方法ですが、メロディを視覚的にマーカーで強調すると印象が強くなり音量アップできます。これは効果があります。他の曲でも試してみるとわかります。書くのは簡単ですが、
- 練習すると簡単にできないことがわかります。癖になるまで練習するしかないですね。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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