楽器を演奏するうえで、音楽理論、対位法、和声楽を学ぶこと!と言われます。マンドリンは楽譜のとおりに弾けるから問題なし!思いますが、対位法や和声楽は演奏に役立ちます。
- マンドリン独奏曲はメロディと伴奏の組み合わせである。美しく響かせるために対位法が必要になる。
- 和声楽は、マンドリン独奏よりもマンドリン合奏に役立つ。各パートが揃う合奏は和声楽のとおりに進行することが多い。
対位法はマンドリン独奏に役に立つ
役に立つ対位法
技術士
マンドリン独奏曲はメロディと伴奏の組み合わせであり、美しく響かせるため対位法の知識が必須です。必須ということは先読めに役に立つことです。
- マンドリン独奏する奏者は、音楽的な知識がある人が多いと思います。合奏を経験してからマンドリン独奏にチャレンジするからです。とは言っても対位法や和声楽のことは齧っただけの奏者も多いです。自分もです。
- 対位法は、メロディと伴奏の関係です。無伴奏のマンドリン独奏曲を弾く奏者なら対位法は役に立ちます。
- 無伴奏のマンドリン独奏曲は、メロディと伴奏の組み合わせですが、作曲者はルールに沿って楽譜を書いています。このルールが対位法です。
- 次に来る音符を読めるようになる。
- 効率的な演奏ができる。
- 対位法は、3度、6度の音程を中心に4、5度の音程が絡みます。3度と6度はハーモニーとして響くため、マンドリン独奏曲にも採用されています。
- マンドリンのポジションの取り方を考えると6度の方が押さえやすい特徴があります。作曲者は音程とマンドリン特有のポジションの取り方を踏まえてマンドリン独奏曲を作曲しているはずですので、「次は4度かな?5度かな?」と想定ができます。この想定が先読めです。
- ポジションの取り方が見えると効率的な運指ができます。「次は4度か5度だから、中指でポジションを押さえよう」と自然に思考ができます。
- 対位法のおすすめの本です。対位法の基礎がわかりやすく書かれています。音程のことを学べばマンドリン独奏に役立ちます。
- 演奏だけじゃなく、マンドリン独奏曲の作曲もしたい!!と思ったら、さらに勉強が必要です。ポピュラー対位法よりも難易度が高い本です。とはいえ丁寧に書かれており理解できます。
和声楽はどうか
- 和声楽は役に立たないか?
- 和声楽も役に立ちますが、対位法ほどじゃないです。マンドリンは4種類の弦しかなくポジションの取り方も決まってきます。
- コードの性格上、ルート、3rdの音は外せないので、必ずと言っていいほどマンドリン独奏曲に書かれています。ここまでは和声楽を学ばないと理解できません。
- コード進行は和声楽のとおりに進まないマンドリン独奏曲をよくみます。4種類の弦しかないマンドリンでは理想どおりのコード進行にならないのは仕方ないかもですね。
- コードの縦方向は役に立ちますが、横方向は理想どおりに進まないと思えば良いです。
和声楽はマンドリン合奏に役に立つ
技術士
各パートが揃うマンドリン合奏は和声楽のとおりに進行することが多いので、和声楽を学べば演奏に役に立ちますよ。
- 各パートが揃うマンドリン合奏だと和声楽が役に立ちます。
- マンドリン1st、2nd、マンドラ、チェロ、ギター、ベースと揃う合奏はコードの各音を弾くことができる。
- 横方向のコード進行も各パートが担当できる。
- 縦方向、横方向とも和声楽に沿った作曲ができる。
- パートが揃う合奏は、横方向も無理なく対応できるため、和声楽を発揮できます。
- 対位法も使えますが、和声楽の方が役に立つと思います。マンドリン独奏から見るとコードのそれぞれの音を弾くことができるのは羨ましいなぁとは思います。
- 各パートがコードのどの音を担当しているか知っておくと重要な音の判別ができる。
- コード進行のとおりに進むことが多い。
- コードのうち重要なのが上にも書いたルートと3rdです。コードの性格が明確になる音ですね。このことを知っておけば、弾いている音を強調して弾くことができます。
- 何気なく弾くか、コード進行を理解して弾くかで表現も変わります。
- コード進行のとおりに進むことがわかれば、次に弾く音がコードのどの音に該当するかわかります。わかれば重要な音かそうじゃないかわかります。
- 和声楽を学ぶには基礎的な本が良いです。対位法と同じシリーズがおすすめです。
- 和声楽のことがわかりやすく書かれています。演奏するうえで読んでおけば役に立ちますよ。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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