マンドリンのピッキングは、分類すると2種類あります。どちらのピッキングもメリットデメリットあります。どちらのピッキングもできるようにします。
- ピックを上下の弦に当ててダウンアップする。
- ピックを上下の弦に当てないでダウンアップする。
ピックを上下に当ててピッキング
技術士
上下の弦に当たるまでダウンアップするピッキングは最も普及している弾き方かなと思います。わかりやすいですからね。粒は揃いやすいですがノイズの発生、小さな音が出しにくいデメリットもあります。
- ダウン又はアップでピッキングしたら、弦に当ててピックを止める。アップ又はダウンでピッキングする。基本的には、この方法です。この弾き方する人が多い印象です。マンドリンを教わると、この弾き方を最初に教わることが多いです。
- メリットは何か?
- ダウンアップの音色の粒が揃いやすい。
- 習得しやすい。
- 上下の弦まで弾き切るため、距離感はダウンアップで同じです。同じということは音色のムラがなくなります。粒が揃いやすい理由ですね。
- ピッキングしたら、上下の弦に当たる感触がわかるので、感覚で理解しやすいです。
- デメリットは何か?
- ノイズが出やすい。
- ピアノが弾きにくい。
- 上下の弦に当たるということは、当たったら音がでます。この音は、弾く音ではないのでノイズです。当たってしまうため、必ずノイズがでます。小さくすることができるだけです。
- 弾き方の特徴で、力が入りやすいです。力が入るので小さな音が弾くにくいです。ピックを持って、そのままストロークすると弦をはじきすぎてしまいます。これも弾き方の特徴です。
- デメリットはどうするか?ですが、対策はあります。
- ピックの深さを調整する。弦に対してピックは浅くする。
- ピックは軽く握る。
- ピックを浅くするとは、接触面積を小さくすることです。小さくなると音量も小さくなりますね。
- 軽く握るとピックが親指と人差し指の間でピックがぶらぶらするので、ノイズが小さくなります。ノイズがなくなるわけではありませんが・・・
- ピックのコントロールがポイントです。ピックの深さと握りをコントロールして練習します。
ピックを上下に当てないでピッキング
技術士
ピックを上下の弦にあてないと綺麗な音がでます。ただし、粒が揃いにくいこともあります。習得の難しさがありますが練習して損はありませんよ。
- ダウン又はアップしたら、上下の弦に当てずにアップ又はダウンします。上下の弦に当ててピックングする弾き方よりも普及していないです。
- プロの奏者の教室では、この弾き方を教えます。私も教わりました。弾き方は一つじゃない、表現の幅を広げるために様々な弾き方をマスターするようにという意味です。
- メリットは何か?
- 綺麗な音が出やすい。
- ピックを上下に当てる方法の逆です。上下のピックに当てないのでノイズは出ません。ノイズが出ないため、綺麗な音色が出ます。
- その一方で、デメリットは何か?
- 粒が揃いにくい。
- 習得しにくい。
- 上下の弦に当てないため、ダウンとアップでピッキングの距離が異なります。わずかですが・・・このわずかが粒の乱れになります。たいていはダウンが強い音になります。ダウンアップを聴かないと粒が揃わないですね。
- ピックが上下の弦に当たる前にアップ又はダウンしますので、難しいです。上下の弦にあたることがよくあります。あたればノイズになります。このノイズはよく響きますよ。
- 練習量がものを言います。デメリットの対策は・・・
- ピッキングの基本に立ち戻り、ゆっくりダウンアップする。上下に当たらないことを聴き取り、回転数を上げる。
- 基本からやり直す覚悟で練習しないと習得は難しいです。出来てしまえばなんてことないですが・・・
- 両方の弾き方をYouTubeにアップしています。参考にしていただければ幸いです。チャンネル登録していただければ今後の励みになります。よろしくお願いします。
- 自分は、この弾き方が基本です。上下の弦に当てる弾き方も練習しました。
- どちらかを選ぶというか、両方の弾き方で対応できるようにした方が良いです。楽譜にはフォルテシモからピアニシモまで音量があり、力強く弾くフレーズ、綺麗に弾くフレーズと様々です。
- 色々な場面に対応するには、両方の弾き方を習得した方が対応できます。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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