マンドリンは撥弦楽器のため、左手の使い方で音を持続させる必要があります。音を持続させるポイントを説明します。
- 指を残すと音が持続する。次の順番がくるまで指を残す。
- 指を固定する。ポジションから指が動かないようにする。
- 指を立ててポジションを押さえる。斜めに押さえると消音したり、ビビり音が発生する。
指を残す・固定する
マンドリン独奏曲、合奏曲に関係なく、フレットに指を押さえたら、次の出番がくるまで指を残したままにします。指を残すと音が持続しますよ。
マンドリンは音が消えやすい楽器です。ネックから左手を離すとブチっと音が消えます。ブチっと音が切れると表現力が愕然と落ちます。音を残す左手の押さえ方の第一に「指を残す」ことがあります。
マンドリン独奏曲の楽譜を見てみましょう。旋律に伴奏が伴う無伴奏です。この楽譜よりもさらに細かく伴奏がアレンジされたマンドリン独奏曲があります。左手の指を離したら伴奏が聞こえません。
マンドリン独奏曲のうち無伴奏は音を残さないと伴奏を弾けません。伴奏らしく弾くため、「指を残す」必要があります。指を残す重要性は、マンドリン独奏曲だけではありません。合奏も同じです。旋律を残すと旋律らしく聴こえます。
「指を残す」は、そのままフレットに指を置いたままにしておくことです。いつまで指を残すか・・・出番が来るまで残したままにします。
「指を残す」について、まとめてみます。
- フレットに指を置いたら、次の音を弾く出番がくるまで指は残したままにする。
- 旋律も伴奏も指を残したままにする。
指を残すの他に「指を固定する」があります。指を残しても動くと音が消えます。音を消えないように「指を固定します」固定すると音が消えませんよ。
指を残すに似ていますが、「指を固定する」ことも音を持続するポイントです。「指を固定する」とは動かさないとも言い換えられます。指を残すだけでは、消音が早いです。あっという間に消えます。ブチっと消えませんが次の音を弾く前に消えてしまいます。
音をできるだけ持続させるためにも指を固定します。指を固定するポイントは以下のとおりです。
- 弦が動かないように指をポジションに固定する。指が動くと消音する。
- 強く押さえるほど音は残るが、指が弦から離れにくくなる。力加減を考える。
握力を上げて、強く押さえるほど音は消えませんが、書いたとおり指が弦から離れにくくなります。指を弦から離したら、指がピーンと立ってしまうのは力が強すぎるからです。
指が立ってしまうと上の楽譜のように音符が細かくなってくると弾けなくなります。力加減がポイントなので、練習するうえでのポイントを以下に示します。
- ゆっくり弾いて、指が立たない握力を確認する。その際、音が残ることを聴き取る。
- 力加減がわかったら、繰り返し練習する。メトロノームを使いゆっくりしたテンポから徐々にインテンポにあげる。インテンポで指が立たない力加減を覚える。
- (必須ではないですが)握力を鍛える。楽器店で売っているハンドグリップを使うのもあり。
楽器店で売っているハンドグリップは効果はあると言われます。自分も使ったことありますが、徐々に効果が出るトレーニングですので、やるなら毎日決まった回数で継続的にトレーニングしましょう。ちなみに2,000円くらいで売っています。規模の大きな楽器店にいけば取り扱っています。
指を立てる
指を動かしていないけど斜めに押さえていることがよくありますね。斜めに押さえるとビビり音がでたり、音が消えます。指をポジションの上に立てて押さえましょう。
「指を立てる」ことも消音しないポイントです。指がネックに対し斜めだと指とフレットに隙間ができて消音します。消音しなくてもビビり音がでます。ビビり音は汚い音です。
上の写真だと小指が斜めのため、消音します。人差し指も消音の可能性があります。指を立てるポイントは以下のとおりです。
- 手首、腕をポジションに移動する。指を動かすというより腕をポジションに動かす。
- 指の第一関節を曲げて指を立てる。
- 指を離しすぎない。指と指が離れると指を立てるのが困難
自分にもありますが、横着して指だけを動かすと指が斜めになり、音が消えます。心当たりがあれば腕をポジションまで動かして指を立てましょう。音が残りますよ。
「指を残す」「指を固定する」「指を立てる」の3点をYouTubeにアップしました。参考にしていただければ幸いです。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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