暗譜のメリット及びデメリットについて説明します。暗譜は必須ではありませんが、できておけば演奏に役立ちます。暗譜の方法も説明します。
- 落ち着いて弾けるので本番の演奏が楽になる。
- 楽譜の動きがわからなくなり、リズムも独りよがりになる。
- 音楽理論を学ぶと暗譜に役立つ。楽譜の構成から理解すると暗譜しやすくなる。
暗譜のメリット
暗譜ができるとカッコ良いですね。でも暗譜って必要?楽譜があるから暗譜不要でしょ?と思うので、そもそも暗譜のメリットはなんでしょうか?
簡単に弾ける楽譜もあれば難しい楽譜も多くあります。マンドリン独奏曲はメロディと伴奏で構成されていますので、難しく感じますね。こんな楽譜があります。
滑走アルペジオです。リズムが一定のため、覚えやすい方です。覚える前に暗譜のメリット、デメリットは何でしょうか?
落ち着いて弾ける
暗譜すると何が良いかというと落ち着いて弾けることです。
楽譜を見ないため、視線が一定します。視線をポジションに合わすことが多くなります。視線が楽譜やポジションに行ったり来たりしないため、自然に落ち着きます。慌てることがなくなります。
落ち着いて弾けることは本番の演奏で大きなメリットです。本番の演奏は練習のように思いどおりにいきません。暗譜ができていると視線をポジションに集中できるので、自然に落ち着けます。
どこでも弾ける
プロの奏者やストリートのミュージシャンは楽譜を見ることがほとんどありません。マンドリンがあれば何処ででも弾けます。
稀にですが公園でマンドリンを弾く人もいます。楽譜も見ずに。楽譜がないと弾けないよりも楽譜がなくても弾ける方がカッコ良いですね。
本番の演奏に強くなれることが暗譜の大きなメリット
本番の演奏のためなら暗譜する価値がある。
暗譜のデメリット
暗譜できれば良いですが、暗譜もデメリットがあります。いつのまにか独りよがりの演奏になりますので気をつけましょう。
本番に強くなれるなら暗譜はやるべきと思いますがデメリットもあります。デメリットを知っておかないと暗譜したけど、後から修正が難しくなります。
楽譜の動きがわからない
暗譜は楽譜を見ないので、楽譜の動きがわからなくなります。
トロイメライのように比較的暗譜しやすい楽譜でも楽譜の動きがわからなくなります。ポジションを追うため、余計にわからなくなります。
動きがわからないとメロディが上がっていくのに音量を絞っていくとか意味不明な表現をしてしまいます。ポジションが縦横に動くため、音符の上昇下降がわからなくなるためです。
暗譜は表現がめちゃくちゃになりやすいデメリットがあります。
暗譜するときは楽譜の動きも覚えること
リズム・テンポが乱れる
暗譜であるのは、リズムやテンポが乱れやすいことです。弾いているうちに楽譜を忘れてしまい、自分の感覚で弾いているためです。
暗譜するとカウントをとることもなくなります。自分のリズムで弾いてしまいます。自分のリズムで弾くと徐々にリズムとテンポが乱れます。
トロイメライならソの二部音符を三部まで引っ張ったり、テンポを落としてしまうことがあります。表現ということで片付けてしまいがちのため、リズムとテンポを楽譜のとおりに弾いて暗譜します。
独りよがりの演奏になっていないか楽譜をチェックする。
どうやって暗譜するの?
何度も弾いて暗譜するのも良いですが、効率よく暗譜しましょう。楽譜の構成を理解して最小限のことを覚えるようにすると楽に暗譜ができますよ。
暗譜は、繰り返し弾いて覚えるのが一般的です。ただし、この方法が効率が良いとは言えません。練習量が必要なためです。
暗譜するには、楽譜の構成をチェックします。一般的に小さなモチーフが発端となり、フレーズ、楽節に変化します。同じフレーズが繰り返されますので、楽譜の構成を理解します。
楽譜の構成が理解できればフレーズを覚えるだけで、かなり楽譜をカバーできます。フレーズを覚えたら、徐々に楽譜から視線を外します。ポジションを見るようにします。
わからなくなったら楽譜を見ます。繰り返すと視線が楽譜からポジションへと移動していきます。楽譜の構成から理解することで暗譜しやすくなります。音楽理論も勉強しておきましょう。暗譜に役立ちます。
暗譜は必須ではありませんが、上記のメリットのほかに譜めくりが不要になります。マンドリン独奏は暗譜が基本と言う奏者もいます。知っておいて損することはないのが暗譜です。
楽譜の構成から理解すると暗譜も楽になる。
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