マンドリンを安定して弾くにはどうするかについて説明します。
(更新)2022年12月25日 YouTubeの動画を記載しました。
こんな症状が見られていないか?
マンドリンを弾くとノイズがいっぱい出る。なぜこんな音が出るの?トレモロが切れるのはなぜなの?と弾きながら悩んだことがある奏者が多いと思います。
音が勝手に切れてしまう
ミュートしていないのにトレモロが勝手に切れてしまう。
弾いていない弦から音が出る。ピックが当たっていないはずなのに。
このような症状がでると弾き方を見直す必要があります。
なぜこのような症状が出るのか?・・・ピックと弦の距離にあります。ピックが弦から離れると音が小さくなりピアノやピアニシモの音量です。ピックがわずかに弦にあたり弾きますので、ピックが空振りします・・・空ぶったことはよくあります。自分もあります。
音が勝ってに切れてしまう原因です。他にも指が弦にあたりミュートしてしまうこともあります。
弦が細い1弦を重音やコードでトレモロすると空振りがあります。4弦から1弦に向かうと弦が細い分、わずかに弦高が低くなります。3弦や4弦の感覚で1弦を弾くと空振りします。
ピックの先端のみが弦に当たると音が切れることがある。
弾いていない弦から音が出る
3弦の単音をトレモロすると2弦のラの音が出る・・・弾いていないのに・・・自分の意思と関係なくミストーンが出る・・・ありますね。
トレモロすると下の弦から音がする。デュオ奏法じゃないのに・・・なぜこのような症状が発生するのでしょうか?
ストロークが大きいことが原因です。トレモロはストロークを効かせて手首を振って弾きますが、ストロークが大きくなりすぎると他の弦にあたります。
なぜストロークが大きくなるのか?・・・これもピックと弦の距離感が関係あります。ピックが浅いと弦からの抵抗が小さくなります。抵抗が小さいから腕がよく振れます。腕が振れるとピックが他の弦に当たります。
ピックが浅いとストロークが大きくなり、他の弦に当たる。
表板に向かって弾いてみる
原因がわかったけどどうすればいいやら・・・安定してトレモロを弾くことを考えてみましょう。
安定してトレモロを弾くには、マンドリンの表板に向かって弾きます。表板に向かって弾くとピックが空振ることがなくなります。
表板に向かって弾くには、ピックを押し付けるようにして弾きます。ピックが深くなりすぎないようにしてピックを押し付けます・・・と書きましたが理解しにくいと思います。
表板に向かってダウンピッキングしてみましょう。アップは空に向かいますが気にする必要はありません。表板に向かってダウンピッキングして感覚を掴みます。そうすると空振りはなくなります。
ダウンピックで表板に向かって弾く感じを掴む。
ピックの角度には注意する
表板に向かって弾く感覚を掴めたら、改めてピッキングを確認します。悪い癖がつかないようにしましょう。
注意する点として、何点かあります。まずはピックの角度です。ピックが寝ないようにして弾きます。ピックが寝ると表板に向かいやすくなりますが、音色が悪くなります。表板に向かってピッキングしますが、ピックの角度は表板に対し垂直にします。垂直にするとトレモロが安定します。
ピッキングする間近は写真のような感じです。弦に対し垂直の角度です。ちなみにですが垂直はピックの中心線が弦に対してです。写真では、中心線が斜めです。構えながら写真とるとこのようになります・・・申し訳ありません。
ピックが弦に当たり通過しようとする時はピックが斜めの角度になります。これがピックが弦に負ける状態です。ピックの先端が後から着いてくるという言い方が通じます。
垂直に戻るのは弾いた後です。ピックが弦に当たるまでは垂直、ピックが弦を通過する際は上記のとおりピックが斜めに弦を通過しようとします。弦を通過した後はピックの角度は垂直に戻ります。この弾き方をしたうえで表板に向かって弾きます。
ピックが弦に対して垂直であることを確認する。
この弾き方は弦に負けるピッキング(自分で勝手に名付けましたが・・・)といいます。YouTubeにアップしていますので、ご視聴いただければ幸いです。弦に負ける弾き方ができると音色が丸みのあるトーンに変わります。ピックが弦にアタックしたときのノイズがなくなるためです。音色を改善したいと思ったら弦に負けるピッキングを練習しましょう。
表板に向かって弾くコツを掴めると、悪い癖がつくことがあります。悪い癖とはピックの角度です。悪い癖がつかないようにピッキングの基本を確認することがポイントです。
YouTubeにアップしましたので、ご視聴いただければ幸いです。
弦に負けるピッキングで弾く。
ピックが弦に垂直に当たったら、斜めに弦を通過し弾き終えた後は垂直に戻る。弦に負ける弾き方をしたうえで表板に向かって弾く。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
コメント