中野二郎作曲のマンドリン独奏曲「落葉の唄」は、同名のサイレント映画「落葉の唄」を基にしたのではと推測しています。世界観が共通しているように見えます。「落葉の唄」の演奏について説明します。
マンドリン独奏曲は世界観を知ると没頭できる
技術士
マンドリン独奏曲は誰も知らないから適当に弾こう。間違えなければ良い。と考えてしまいがち。いやいやマンドリン独奏曲の背景や世界を調べて弾きましょう。
- マンドリン独奏曲は、孤独な世界です。仕事が多く全て一人でタスクを実行します。そんなマンドリン独奏曲ですが、背景などの作曲の意図を知ると没頭できます。
- マンドリン独奏のうち無伴奏は、自己責任です。だから甘えてしまうことがよくあります。知られていない曲だと適当に表現をつけても「こういう曲なんです」と言えば誰も納得せざるをえないです。
- だからこそ、マンドリン独奏曲は調べて弾きます。
- 知られていない曲だと適当に弾いてしまいがち。
- 表現よりもミスなく弾くことに重点を置いてしまう。表現よりもミスがあるかどうかが伝わりやすいため。
マンドリン独奏曲「落葉の唄」の世界
技術士
作曲家の中野二郎は、サイレント映画「落葉の唄」を見てメロディを思い浮かんだのではないかと推測します。曲目と映画のタイトルが一致するのは偶然とは思えないですね。
- 取り上げるマンドリン独奏曲は「落葉の唄」です。このブログを初めて最初に書いたマンドリン独奏曲でした。
- 「落葉の唄」の世界観を知るともう一度取り上げたくなります。
- この楽譜はドイツの演奏家が清書したものです。中野二郎作品集に収められています。初めて弾いた楽譜は手書きでした。中野二郎本人が書いた楽譜を先生からいただいたものです。清書された楽譜は弾きやすいです。
- 「落葉の唄」は、サイレント映画「落葉の唄」を基に作曲されたと推測します。推測ですが、サイレント映画「落葉の唄」と中野二郎が生きていた時代が合っていますので影響を受けたことは間違いないと思います。
姉の病気が悪くなり落葉までの命と言われ妹は庭に落葉を拾い積もらないように願った。
- サイレント映画「落葉の唄」の大雑把なストーリーです(聞いたストーリーを一行にしましたが間違っている可能性もありますので、ご容赦お願いします)。
- 中野二郎は、映画が公開された頃、20代のため映画をみている可能性が高いです。映画が公開さらたのは大正時代です。サイレント映画は娯楽だったと思いますので、本人の印象に強く残ったと推測します。
- ちなみに、サイレント映画「落葉の唄」は女性映画脚本家の水島あやめの脚本です。このことも強く印象に残ったと思います。
- サイレント映画「落葉の唄」と曲名が一致しているのは偶然とは思えない。
- メロディからサイレント映画「落葉の唄」の世界が見えてくる。
マンドリン独奏曲「落葉の唄」の弾き方
技術士
サイレント映画「落葉の唄」に合うメロディです。落葉とシンクロするフレーズが印象的です。
- 「落葉の唄」のメロディは落葉が落下するようなイメージです。
- メロディを拡大します。
- 16部音符がペアで降るフレーズは落葉をイメージします。このフレーズが「落葉の唄」の骨格です。このフレーズが展開されていきマンドリン独奏曲を構成されます。
- このフレーズは正確なリズムとテンポで弾きます。落葉のゆっくりしたテンポ感で落ちていくイメージです。
- 下段のフレーズはサビです。おそらく映画の明るい部分を表現したものと思います。綺麗なメロディのため、テヌートで弾くと美しく響きます。和音はアルペジオのように弾きます。
- かそうアルペジオです。マーカーを弾くとサビのフレーズです。マンドリン独奏曲ならではの滑走アルペジオでサビを弾きます。サビだとわかるようにテンポアップで弾きます。
- ここまで弾けると「落葉の唄」は弾けます。
- 「落葉の唄」を弾いてみました。チャンネル登録と高評価をいただければ幸いです。
- 「落葉の唄」は、メロディが綺麗で、A3楽譜1枚(譜めくりが不要は嬉しい)のため、多くの奏者から弾かれても良さそうですが弾く奏者は少ないです。隠れた名作と言えます。
- 「落葉の唄」が広まればサイレント映画「落葉の唄」も注目されそうだなと思いますが・・・マンドリン独奏家におすすめなことは確かです。
- サイレント映画「落葉の唄」の世界観が伝わるようにして弾く。
- 落葉のフレーズは重要である。リズムとテンポを守り落葉のイメージを出す。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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