技術士二次試験の口頭試験に備えて勉強することを説明します。
口頭試験の内容を確認する
日本技術士会から確認
筆記試験の合否はわからなくても口頭試験の勉強をしましょう。後で役に立ちますよ。
技術士二次試験のうち筆記試験に合格すると口頭試験に進めます。筆記試験を受験したら、合否がわからないうちから口頭試験の準備を進めましょう。
口頭試験は、日本技術士会が公開している技術士第二次試験実施大綱に実施要領が記載されています。まずはこの実施大綱を見て口頭試験の内容を確認します。
書いてあることは「技術士としての適格性を判定することに主眼をおき筆記試験の答案及び業務経歴を踏まえ実施する」とあります。試問事項を読むと「技術士としての実務能力」「技術士としての適格性」で試問時間は20分と記載されています。実務能力と適格性がポイントだとわかります。
技術士第二次試験実施大綱で口頭試験の内容を確認する。
配点は無視する
配点をチェックしますが、無視します。答えられなかったら不合格になりますので、全ての試問に答えられるように勉強しましょう。
技術士第二次試験実施大綱には、口頭試験の配点が記載されています。「技術士としての実務能力」は合計60点、「技術士としての適格性」は合計で40点です。
配点から「技術士としての実務能力」を優先して勉強すると読めますが、この配点は無視します。「技術士としての適格性」の試問を答えられないと不合格になる可能性が高いためです。「満点を目指す。」「全ての試問に答えられないと不合格になる。」と考えて勉強します。
満点を目指す。
全ての試問に答えれるようにする。
前年度の合格者から口頭試験のことを聞く
口頭試験のことを聞くなら、技術士から聞くのが一番です。試験制度改正前では役に立たないこともありますので、最近の受験で合格した技術士に聞いてみましょう。
口頭試験を受験するうえで試験制度の変更がなければ、前年度の合格者が最も頼りになります。職場に前年度の合格者がいれば口頭試験の内容を聞きます。
口頭試験のことを聞くには、ここ最近の技術士に限ります。試験制度の改正以前の技術士に聞いても役に立たない可能性があります。ただし、口頭試験の雰囲気は役に立ちますので、聞きたいことによっては頼りましょう。また、解答論文からの試問は役に立ちますので聞いておきます。
私が合格したのは、平成28年度です。当時も実務能力、適格性が試問されましたが、受験当時は試問されないこともあります。コンピテンシーがそうです。平成28年度はコンピテンシーに関する試問はありませんでした。
最近の受験で合格した技術士に口頭試験のことを聞いてみる。
一発合格の対策を考える
試験範囲の想定試問を準備
口頭試験のことが見えてきたら、どんどんと試問を作成します。合格して受験日が11月で勉強する日が少ないことがないように筆記試験の合否に関係なく今から作成しておきましょう。
想定試問を作成しましょう。想定試問が多いほど合格の可能性が高くなります。想定試問は、マネジメント、評価、リーダーシップ、コミュニケーションと実施大綱の適格性、実務能力について幅広く作成します。
前年度に合格した技術士、ネット情報や技術士の参考図書を頼りに作成します。通信教育を行なっていれば想定試問が送られてきますので、徹底的に活用しましょう。
想定試問は、適格性、実務能力の配点に関係なく思いつく試問から作成します。全て答える覚悟で作成します。
技術士やネット情報を頼りに想定試問を作成していく。
答えられない試問の対応策を考える
全ての試問に答える!!と意気込んでも答えられない試問は出てきます。その時の対策も考えておきましょう。
全ての試問に答えることが目標でも想定外の試問で答えられないことがあります。本番で答えられない試問があったら、素直に「わかりません。次の問題をお願いします。」と答えます。時間が限られているなかで、口頭試験の範囲を答えるには答えられない試問に時間を費やすことはやめときましょう。適格性と実務能力の試問を漏れなく答えて配点を稼ぐことを心がけます。
以前ほど聞かないですが、意地悪な試問は聞かなくなりました。ただし、捻った試問は増えたようには思います。特に受験者が多い部門では・・・
わからなかったら素直にわからないと答えて、次の試問を引き出す。
本番のイメージをもっておく
本番のイメージは意外とやらない人が多いようです。受験当日に役に立ちますので、イメージをしましょう。
必要性はわかってもなかなか実施しないのが、本番をイメージすることです。本番をイメージすると口頭試験当日は落ち着けます。自分もイメージして、イメージどおりに進み落ち着いて試問に臨めました。
イメージするには、前年度に合格した技術士に聞くことが効果があります。私が受験した会場は渋谷のフォーラムエイトでした。109の近くで受験者の聖地とも呼ばれていました。2021年度は「TKP市ヶ谷」に変更になりました。
以前のとおりとはいかないので、前年度に受験した技術士に聞きましょう。
本番をイメージすると慌てない。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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