マンドリンは正しくゆっくり練習しよう

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マンドリンレッスン
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やりがちな練習方法

速いテンポで弾いて表だけ合わせていないか?

綺麗に弾くことが目的になっていないか?

技術士
技術士

マンドリンだけじゃないですが、やってしまいがちの練習方法があります。練習量は豊富だけどなかなか上達しないと思う方は該当していないか確認しましょう。

楽譜指定のテンポで練習する

楽譜にテンポが指定されているか速度記号が書かれています。やってしまいそうな練習方法に楽譜が要求するテンポで練習することです。

生徒
生徒

間違っているんですか?楽譜に書いてあるんですよ。

技術士
技術士

楽譜が要求してもそのテンポで練習を続けることがやめるべきですよ。

楽譜が要求するテンポで練習するとテンポ重視の練習に陥って、リズムや表現の練習がおろそかになります。特にリズムです。

拍のウラを弾かなかったり、長さが違うことがよくあります。表をメトロノームに合わせることが第一の目標になりるため、リズムが不正確になります。

綺麗に弾くことが最優先

誰も綺麗に弾きたい願望はあると思います。

綺麗に弾こうとすると丁寧になります。丁寧に弾くことは良いですが、無表情な演奏になりやすくなります。表情のある演奏、音量がフォルテからピアノまで動いたりすると綺麗さを保つことはできません。

フォルテシモを弾くと力強さが加わりますので、綺麗な音とはいきません。表情ある演奏をするには、音が濁ることがあることも認識しましょう。

正しくゆっくり弾く

技術士
技術士

練習は、正しくゆっくり弾くことが基本です。正しく弾けていると判断できたらテンポをあげてみましょう。わからなかったらゆっくり弾きましょう。

ポジション、リズム、表現の順番で練習します。

ゆっくり弾くことをこころがける。

正しくゆっくり弾く練習を動画にしていますので、参考にしていただければ幸いです。

ポジションを正確に押さえる

ゆっくり弾くことのメリットはポジションを正確にとれることです。楽譜のテンポで弾くとテンポ重視になり、ポジションが正確か意識しなくなります。

多くの奏者は初めての楽譜は、ゆっくり弾きます(初見で弾けるのがうらやましいです)。弾けるようになるとゆっくり弾くことはなくなり、楽譜のテンポで弾きます。ここでポジションを間違えて上書きされます。

弾けるようになってもゆっくり弾きます。楽譜のセクションを繰り返しゆっくり弾いてポジションを正確にとります。この練習を繰り返すことで指が正しくポジションを覚えてくれます。

リズムを正確にとる

ゆっくり弾くとポジションを正確にとれますが、リズムが後回しになりやすくなります。

ポジションが正確にとれたらリズムを練習します。リズムはメトロノームを使って正確にとります。メトロノームは遅いテンポに設定したいですが、正確にリズムをとるため、倍に設定します。4部音符なら8部音符で弾きます。さらに80前後くらいに設定します。4部音符で♩=40だとかなり遅くなります。

メトロノームを小さな音符に設定して、遅いテンポで弾くと正確にリズムをとることができます。ここで、ピッキングだけで弾いても楽譜のとおりトレモロで弾いてもかまいません。

遅いテンポだと力みやすいので、右手の脱力を意識しましょう。右手の脱力ができると後から楽譜のテンポで弾きやすくなります。

楽譜に忠実に表現する

リズムがとれたら楽譜のとおりに弾きます。表現をつけることです。音量やテンポの音楽記号が指定されていますので、楽譜が求める表現を再現するように弾きます。

テンポには注意しましょう。楽譜のとおりですが、正しくゆっくり弾く練習ですので、テンポを大きく落として弾きます。大きくテンポを落としたうえでテンポをコントロールします。AllegroとあればAdagioで弾きます。楽譜にAllegroからModeratoに変化していたら、AdagioからLarghettoに落とすようにして弾きます。

ポジション、リズム、表現が正確に理解できますので、ゆっくりでも楽譜のとおりに弾けるようになります。正確に弾けたら録音することをお勧めします。録音するとテンポを上げたときに役立ちます。

正確に弾けたら、徐々にテンポアップして楽譜に書いてあるテンポに近づけます。いきなりテンポアップはやめましょう。ポジションが破綻します。間違ったポジションが上書きされてしまいます。

テンポアップ後にゆっくり弾いて同じ感覚か確認します。違和感があれば間違いがあります。録音していたゆっくり弾いたバージョンと比較するのも良いです。

テンポアップしても間違いに気が付くのが早いと修正も早くなります。

まとめ

遠回りにように感じる練習方法ですが、「急がば回れ」の練習方法です。結果的に効率の良い練習方法になります。

ポジション、リズム、表現をゆっくり正確に練習する。

「急がば回れ」が結果的に効率的な練習方法である。

最後まで、読んでいただきありがとうございます。

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