緊張で大失敗した経験
今回は、緊張して独奏に失敗したこと、対策を考えて緊張感に負けることなく弾けたことを説明します。独奏に関わらず、演奏する奏者は緊張感に悩まされることがあると思います。参考にしていただければ幸いです。
緊張は克服していた・・・と思っていた
私は、緊張しやすいです。そんな自分がマンドリン独奏に挑戦するのかなと思いましたが、初めてマンドリン独奏に挑戦すると緊張しましたが、弾ききることができました。弾いたのはカラーチェの「夜想曲 星空」でした。星空は記事にしていますので、過去記事(クリックしてください)をみていただければ幸いです。
この時、感じたのは、自分に演奏能力に見合った選曲で暗譜できるほど弾き込めば両手が動いてくれることでした。
練習あるのみ・・・というころです。練習量を積み重ねていけば緊張感に負けないということです。
本番で突然の緊張
豊富な練習量でその後の演奏会も無難にこなしました。ですが、2017年の演奏会で緊張感に潰れてしまいます。
2017年は「シューベルトの子守唄」を選曲しました。同じように練習をこなしレッスンに通い仕上げていきました。
本番を迎えます。ステージ入り、リハーサル・・・ここまでは緊張感はありませんでした。舞台裏に立っても落ち着いていました。
自分の演奏順番が回ってきてステージに向かいました。ステージに立った時、客席を見てしまいました。客席に知った人が・・・客席は暗いのではっきりわかりませんが、目が合った瞬間、緊張感がMAXになりました。
余計な動作をしてしまったばかりに緊張感があるなか演奏してしまいました。右手が震えたままでしたので、まともなトレモロができません。最後まで緊張感が続き演奏が終わりました。
控室に入って引き上げるまで呆然としていました。演奏後の打ち上げも楽しめるわけもなく沈黙状態で、酒も飲みませんでした。
緊張感を克服するために悩む
大失敗した演奏でした。これからどうすれば良いか・・・悩む日々でした。来年の演奏に向けて同じ過ちは繰り返さない・・・そのためにどうすれば良いのか。練習しばがら考えていました。
試行錯誤するが妙案はなし
いつまでも落ち込まないで対策を考えようと思いましたが、すぐに思いつくわけでもなし。当時住んでいた松江市から広島までレッスンに通いながら何か良いアイデアがないか?と思っていました。
教室から2018年の発表会の連絡があり、ほぼ2017年と同じスケジュール、場所も廿日市のさくらぴあでした。思い出のある場所だよ・・・
原因を考えて対策を考える
原因は、演奏直前にステージを見てしまったことだったので、見なければ良いんじゃないかと思いました。客席は暗いし、ステージ上でキョロキョロと周囲を見渡すような奏者もいません。演奏まで手順化してみようと考えました。
- ステージ入場後は真っ直ぐ進み準備に集中する。
- 準備後は挨拶し着座する。
- 譜面台はやや高めにし、客席が見えないようにする。
- 演奏中はポジションと楽譜のみ見る。
以上が手順ですが、もう一つ選曲についてです。フォルテで始まる曲はやめました。静かに始まる曲を選曲しました。
いきなりフォルテで始まる曲は焦りやすいからです。
本番での演奏
原因と対策を考えて本番を迎えました。結果はどうだったか・・・
緊張感を振り払って演奏できた
動画が本番の演奏です。「旅愁の主題による変奏曲」を演奏しました。
聴いてもらえれば幸いですが、緊張感もなく演奏することができました。8分を超える曲ですが聴いてみても満足な出来でした。
手順どおりに演奏を開始し、演奏を終えました。演奏を終えた後に客席を見ると知った人が(2017年と違う人ですが)いました。手順どおりに遂行して良かったと思いました。
手順を無視したら緊張したと思います。
本当に克服できたか?
本当に緊張感を克服したのかと言われると、わかりません。同じ手順で2019年の演奏で満足のいく演奏が出来ました。場所も違うので再現性はあると思いました。
その演奏が下の動画です。
演奏回数をこなせば緊張感を克服できると聞きますが、そんなに演奏会はありません。しかも現在はコロナで演奏会がない状況です。
演奏活動を再開したとき、また緊張するのではないか・・・そんなことも考えますが、次回もきっと緊張感を克服して演奏ができると信じて練習しようと思います。
演奏は楽しむものですが、悩むものでもありますね。
まとめ
最後に振り返りのまとめです。
原因を追求してみる。緊張した原因は何かあるはず。
原因がわかれば、取り除く対策を考える。
完全に克服できるとは思わない(調子に乗らない)。
緊張対策の本も多数ありますので、読んでみることもお勧めします。緊張を緩和する方法に呼吸のことが書いている本が多いです。呼吸は自分でコントロールできるからです。呼吸が落ち着いていれば日頃と変わらないため、リラックスできます。
マンドリン独奏は演奏は自分でも周囲の協力がないと成立しません。そのため、経験を積むという行為が頻繁にはないので、失敗したことも大きな財産になります。脳が理解すれば次回はリラックスして臨めるはずです。
緊張感に負けることなくマンドリン独奏を続けます。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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