「会社は大きくせず１人で経営しなさい」は技術士開業の参考になる

書評「会社は大きくせず１人で経営しなさい」

• 今回の書評は「会社は大きくせず１人で経営しなさい」（山本憲明　明日香出版社）です。

• 今は会社員だけど将来は独立することを考えている人には参考になります。
• ポイントを以下に示します。

• １人で経営できる時代になりました。不確実性が強い時代は、組織で経営することは難しいです。１人で経営すると小回りが利いて不確実性に対応できます。
• 会社経営とは人生設計である。この本が強く言いたいことです。何歳まで働くか？経営計画を立てて１人で経営する。１人経営だからこそ、人生設計が会社経営とリンクすることがわかります。
• 今の時代、１人で会社経営することは難しいことではないことが理解できます。AIがあるからです。人手不足が言われていますが、定型業務をAIに任せるだけで負担も減ります。AIは文句言いませんから。
• 自分が幸せになれる会社経営がわかる一冊でした。これから独立開業を考える人はお勧めです。

技術士独立開業に役立てられるか？

• 技術士なら独立開業を夢見るはずです。この本を読めば独立開業の参考になります。
• 士業である技術士は、独立に向いています。大きな利益を上げづらくても継続的な利益を上げることができます。技術に強さをもつ技術士ならAIも活用できるはずです。
• 実際にAIを活用している独立開業した技術士はいます。

• 技術士PEには、独立開業した技術士が業務成果を執筆しており参考になります。AIを活用していることもたまに載っています。この本を技術士の独立開業に役立てることは何か？

• １人経営は、仕組みが重要です。定型的な業務は、自分ではやらない。テクノロジーに任す。AIを始めテクノロジーの進歩が著しくコストもすぐに低下する。人を雇うことなく、最新テクノロジーと分業すれば、１人で経営ができる。
• テクノロジーを活用すると時間が生まれる。生まれた時間は投資に回す。自己投資、金融への投資など投資先は多数ある。別の事業を育てることもできる。
• 技術士事務所は１人事務所が多いです。人を雇うと事業の拡大ができますが支出が増えて赤字なる可能性も高くなります。定型的な業務はAIにやらせれば効率的な業務遂行になります。
• 本著はAIの積極的な活用を勧めています。技術士として独立開業するならAIは必須ですね。労務費を自分１人だけにできれば時間を作り出すことができます。その時間は技術士とは違う仕事や技術士に関連した仕事に費やすことができます。
• 技術士の受験対策講座の解説やYouTubeのチャンネル解説などができそうです。
• 本著で書かれていることに１人経営で儲けをだすこと。独立開業した技術士は、ある程度の顧客を確保できても儲けはイマイチというケースはあります。
• 会社員時代を引きずるためか、チームで業務遂行することがベストと考え人を雇おうとします。人を雇える方が大きな事務所であるとも言いたいですからね。
• １人経営なら役員給与を収入源に、経費で落とせることを落とせば収入と利益を確保できそうです。
• 技術士の独立開業は、先行例は多数ありますが成功例は多いとは言えません。技術士の独立開業例から学ぶのも良いですが、１人経営の手順は学べます。