1曲を極めるまで弾くか?多数の曲を弾く方が良いか?奏者の好みですが自分は極めるまで弾く方です。どちらもメリットがありますので、やりやすい方法で練習するのが良いです。
1曲を極める

技術士
極めるまで弾く!!この思いで弾く奏者は多いですが、途中で飽きてしまい他の曲に切り替える奏者はけっこういます。極める弾くと達成感が大きいので、やりがいがあるはずですが・・・
- 以前は、ひたすら1曲を弾き続けることは否定的な意見が多かったです。「応用が効かない」「飽きる」「その曲しか弾けなくなる」・・・
- 今は、極めるまで練習することについて、否定的な意見は少なくなったと思います。自分は演奏会に向けて課題曲をひたすら弾き続けるスタイルでした。続けた結果わかったことは・・・
- 難易度が高い曲を練習すると同レベルのマンドリン独奏曲が弾ける。
- 弾けたときの達成感がある。
- 1曲を極めると同レベルのマンドリン独奏曲が弾けるようになります。初見でスラスラとはいかなくてもハードルが下がることは確かです。楽譜を見て引いてしまうということはなくなります。
- それと弾けたときの達成感は半端ないです。レッスン通って個人練習して最後に披露する・・・演奏会が終わると、この曲を極めた感があります。この達成感は曲を極めるまで弾いたからこそです。

- 極めるまで弾き通すには、難易度が高い曲に向いています。簡単な曲を弾き続けるとさすがに飽きてきます。「自分の演奏能力だと弾けない。でも練習すれば弾けそう。」と思う曲を選曲するのがおすすめです。
- 上の楽譜は「美しき我が子や何処」というマンドリン独奏曲です。自分の演奏能力を超えていましたけど練習のやりがいがありました。コロナで演奏会が中断したため、3年間練習しましたけど飽きませんでした。難易度が高かったからです。
- 難易度が高いと先生も熱心に教えてくれるし練習のやりがいが出てきます。演奏会をゴールに設定して、レッスンを受け個人練習するスタイルが向いていたようです。
- ただし、飽きが来ないように録音したりはしました。
- 現在は1曲ではなく複数の曲を練習するスタイルです。演奏会で複数の曲を弾くためです。負担にならない範囲で練習するのが良いですね。
多数の曲を弾く

技術士
多くの奏者は多数の曲を練習します。10曲くらい練習する奏者もいます。中途半端になるのはどうかと思いますが演奏パターンを習得するには有効です。
- 合奏団に所属していると1曲を極めるまで弾く練習している奏者は少ないですね。マンドリン独奏曲しか弾かない奏者も多数のマンドリン独奏曲を弾きまくるケースが多いです。
- 飽きないですからね・・・
- 様々な演奏パターンを習得でき初見能力がアップする。
- 作曲や編曲に応用できる。
- 多数の曲を弾くと様々な演奏パターンを身につけることがメリットですね。自分自身に演奏パターンを蓄積できれば、初見能力も高まります。「このフレーズは前にもあったな」と初めて弾く曲にも対応できます。
- こういった演奏パターンは多数の曲を弾かないと身につけません。多数の曲を弾くメリットは、ある程度の演奏能力で早く弾けるようになることです。
- 表現力豊かに弾くことは短期間で無理でも教科書どおりには弾けるようになります。この練習方法を採用している奏者が多いのはこのためですね。
- 自分も主題となる曲を決めて、稀に他のマンドリン独奏曲を練習することはあります。演奏パターンを習得するには最適な練習方法のためです。

- マンドリン独奏曲では出現頻度が高い滑走アルペジオ・・・あるマンドリン独奏曲の滑走アルペジオが弾けるから他のマンドリン独奏曲の滑走アルペジオも弾けるというわけではありません。少ない練習量でスラスラ弾くには、多数の曲の滑走アルペジオを弾く必要があります。
- 作曲家も簡単には弾かせてくれません。やっかいな編曲していることがよくあります。作曲家の考えに奏者として対応するにも多数の曲を弾くには有効です。
- 練習方法は奏者さまざまですので、中途半端になっても演奏パターンを身につけるには多数の曲を弾く必要があります。
- マンドリン独奏曲の演奏パターンを身につけられれば、作曲や編曲に応用が効くことはメリットです。作曲家になろうと思えば様々なマンドリン独奏曲を模倣することは必須です。演奏に限らず深く音楽を追求するには多数の曲を弾く必要があります。1曲弾けたからマンドリンを極める・・・というわけにはいかないですね。
- 最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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