マンドリンは音量以外の表現力を磨こう

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マンドリンレッスン
  • 音量に頼った表現方法から音量以外の表現方法を知ることで、演奏方法の幅を広げることができる。幅を広げるには、以下の2項目が重要
  • サウンドホールよりで弾くと音色が変わる。
  • テヌートで弾くと艶のある音色が弾ける。
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音量以外の表現方法

サウンドホールで弾く

 マンドリンは、弾くポジションで音色が大きく変化します。表現方法を変えるには、サウンドホール寄りで弾くことが有効です。

多くの奏者は、左側の写真の位置で弾いています。

マンドリンは、27フレットが多いです。1弦でフォルテを弾くにはブリッジ側に寄って弾きます。

フォルテを弾くためにブリッジ側にピックを寄せるわけです。

技術士
技術士

ピックの位置をブリッジ側からサウンドホール上にずらしてみましょう。音色が劇的に変化しますよ。

ピックをサウンドホールに寄せて弾くと音色が変化します。

音色が丸くなりブリッジ側特有の金属音がなくなります。

マンドリンはスチール弦ですので、金属音が出やすいです。このため、サウンドホール寄りに弾くと居心地の良い空間を作れます。

弾く位置をサウンドホールよりにずらしてみる。ブリッジからサウンドホールによると音色の変化が一目瞭然でわかる。

 サウンドホール上で弾くには、ピックの位置を思い切ってネック側によせます。聴いている側は音色の変化に気が付かないからです。

 自分では変化がわかりますけど、聴き手がわかるには思い切ってピックをネック側にずらします。

 注意があります。1弦はサウンドホールの上だとフォルテは弾きにくくなります。フォルテを弾く場合はブリッジ側によっても構いません。

ピックの位置は思い切ってネック側にずらす。

フォルテは弾きにくいので、ブリッジ側で弾くのも良い。

ところでサウンドホールってなに?

 サウンドホールってなんでしょうか?マンドリン以外にもアコースティックギターにもあります。サウンドホールから音が出ます。

マンドリンの表板に開いた穴です。

マンドリンは、写真のように楕円形が多いです。円形のマンドリンもあります。

サウンドホール内にマンドリンの製作者やメーカー名が書いていることがあります。

メーカーによっては奏者の名前が書いています。

テヌートで弾く

 テヌートで弾くとは音が継続することです。

 マンドリンは音が切れやすい特徴があります。音が切れやすいため、表現しきれない問題があります。このため、音が続くと滑らかに聴こえます。

 サウンドホール上で弾くことは音色の変化ですが、テヌートで弾くことはフレーズの形を明瞭にすることです。

 テヌートで弾くには、右手を止めないことです。トレモロの回転数を決めずに右手はトレモロを続けます。YouTubeに右手を止めない練習をアップしています。参考にしていただければ幸いです。

 スケール練習から始めて慣れたら、楽譜の練習に移行します。左右独立も兼ねた練習です。

マンドリンは音が切れやすいため、右手を止めないようにして弾く。

技術士
技術士

右手は動かしっぱなしが基本ですね。ちなみにテヌートの音色は弦やピックにも左右されますよ。

 弦やピックにこだわってみるのも良いです。よく使う弦をピックアップします。

オプティマの黒です。

赤を使う奏者が多いですが、赤はうるさい印象がありますので黒を使っています。

黒は大人しい印象です。無駄な雑音が出ない弦です。

無駄な雑音がないため、テヌートに向いた弦といえます。滑らかな印象があります。

オプティマの白です。

黒よりも個性が強い音色です。黒は普通に良いですが、白は艶が深い個性ある音色です。

好き嫌いあるかもしれませんが、テヌートで弾くと艶が強い音色の印象です。

 基本的には、マンドリンに合う弦をセットすれば良いです。様々な弦を張ってみて好きな音色を探してみましょう。

様々な弦を張ってみて、最適な弦を探す。

マンドリンによって合う弦は違う。どの弦がテヌートの音色を際立たせるかは弦を張って試さないとわからない。

 以上のポイントをYouTubeにアップしましたので、ご視聴いただければ幸いです。

 音量以外にも表現方法があることが理解いただいたと思います。サウンドホールで弾く、テヌートで弾くには練習が必要ですが、習得できますので練習しましょう。

音量に頼った表現

 音量に頼った表現方法はいけないのか? と言われそうですが、そんなおとはありません。

 音色として捉えるとトレモロが切れたり、雑音が増えますので音量に頼り切るのはよくないです。音色にこだわった表現方法は聴き手から好感触が得られます。

 良い音色は聴いていて良いものです。音量に頼った表現方法ばかりでなく音色を変化させる表現方法も習得しましょう。演奏の幅が広がりますよ。

音量変化は、雑音が増える。聴き手が好まない演奏になりがち。

演奏の幅を広げるにも音色を変化させる表現方法は練習しておく。

 最後まで、読んでいただきありがとうございます。

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