マンドリンは脱力してフォルテを弾く

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マンドリンレッスン

フォルテは脱力して弾くことを説明します。

(更新)12月25日 YouTubeの動画をアップしました。

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力任せに弾いてもフォルテは弾けない

技術士
技術士

フォルテは力で弾くものだ!!・・・思うかもしれませんがうるさい音色になるだけで聴けたものじゃないです。

 フォルテは表現力を上げるうえで必須ですね。マンドリン独奏曲、合奏曲には必ずと言ってよいほどフォルテがあります。エンディングでフォルテシモ以上の音量で締めるパターンはよくあります。

 そのフォルテですが、力任せに弾いていませんか?・・・自分もそうでした。トレモロの回転数を上げて思い切り弾いていました。

 力任せに弾くフォルテは「やかましい」だけです。金属音がガンガン響いて、曲の印象が悪くなります。フォルテは伸びやかに弾きます。ピアノからフォルテまで音色は同じが望ましいです。フォルテだけ聞けない「やかましい」音色になるのは好ましくはないです。

力任せに弾いていないか?

 なぜ力任せに弾くのか?・・・弦にパワーをぶつけないと音量が上がらないと思う奏者が多いです。弦にパワーをぶつけなくてもフォルテは弾けます。

力任せから脱却してフォルテを弾く。

フォルテの原理

技術士
技術士

そもそもどうやったらフォルテの音量が出るのでしょうか?

 なぜ音が大きくなるのか?・・・フォルテのメカニズムを考えてみます。

 マンドリンは、ピックで弦を弾きます。ピックと弦の接触がフォルテのポイントです。ピックは写真のとおりで先端が鋭利でピックを握る丈夫は幅広なタイプが多いです。おにぎり型や三角形タイプもありますが、基本は先端が鋭利です。

ピックの形に着目する。

 ピックと弦に接触面積が多くなると音が大きくなります。逆にピックの先端のみが弦に当たる状態だと音量は小さくなります。実際に弾いてみるとよくわかると思います。

 フォルテはピックと弦の接触面積を増やせば弾けます。接触面積を増やすとピックと弦の反発力が大きくなり音量が大きくなります。ただし、単純に接触面積を増やすだけでは力任せに弾く行為と変わりません。

 伸びやかにフォルテを弾くにはどうすれば良いか?

ピックと弦の接触面積が増えると反発力が発生し音が大きくなる。

伸びやかなフォルテの弾き方

ピックを柔らかく握る

技術士
技術士

伸びやかなフォルテはピックの握りを柔らかくすることですよ。

 第一にピックの握りを柔らかくすることです。ピックを強く握るとフォルテはでます。ただし、うるさい音になるだけです。

 ピックの握りは奏者によって様々であり、力加減は説明が難しいです。メゾフォルテくらいの音量で弾くと写真のとおりでピックの上部が隠れてしまいます。

 ピックの握りを柔らかくするとピックのマークが見えてしまいます。ピックが指から落ちそうな感じです。伸びやかなフォルテは、ピックが落ちそうなくらいの握りで弾きます。弾いてみると意外と落ちませんので安心してください。

ピックが落ちそうなくらいのスカスカの力加減でピックを握る。

ピックを弦に対し深くする

技術士
技術士

ピックをゆるゆるに握ったら弦に対して深くします。そうするとピックと弦の接触面積が増えます。

 2つめにピックを弦に対し深くします。上記のとおりでピックと弦の接触面積が増えます。写真よりももっと深くして接触面積を増やしても良いです。

 ミュートする場合は、ピックは上部をつまむようにして握ると指が弦に触れてミュートすることもありません。

ピックを弦に対して深くする。

ピックが弦に負けるようにして弾く

技術士
技術士

ゆるゆるにピックを持ち、深めにしたら強くゆるゆるでピッキングします。そうするとピックが弦に対して斜めに通過する負けるピッキングができます。

 ピックを柔らかく握り、弦に対して深くするとピックが弦に負けます。親指と人差し指に隙間があるため、ピックが弦を通過する際は、写真のようにピックが寝てしまいます。弦を通過したら垂直の角度に戻ります。

 この弾き方がピックが弦に負ける状態です。力任せだとピックが弦を弾いてしまいピックの角度が垂直を保ちます。

 弦に負ける状態だとピックと弦の接触面積が増えても弦を弾かないため、金属音が響くやかましい音色にはなりません。ピックの弦への滞在時間が増えるため、弦から音が発音された状態が維持されます。滞在時間が増えるため、音量が大きくなります。

 金属音がない分、純粋なフォルテの音が出ます。

ピックの弦への滞在時間が長くなるように弦に負けるようににして弾く。

 以上のことをYouTubeにアップしましたので、ご視聴いただければ幸いです。

まとめ

 脱力してフォルテを弾くことをまとめます。

ピックの握りはピックが指から落ちそうなくらい緩やかにピックを持つ。

ピックは上部をつまむように持ち弦に対して深くする。弦との接触面積が増える深さで弾く。

ピックが弦を通過する際は弦に負けるようにして弾く。

 弦に負ける弾き方は前回の記事にも載せています。ピックが弦に当たる際は垂直に、弦を通過する際はピックが斜めに、弦を通過する際は垂直に戻ることを書いています。読んでいただければ幸いです。

最後まで、読んでいただきありがとうございます。

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