マンドリンといえばトレモロです。トレモロは回転数が重要です。遅い回転数にこだわって練習してみます。
回転数は遅くする方が精度が上がる
遅くするメリット
技術士
早い回転数に憧れる奏者は多いですけど遅い方がメリットありますよ。右手のコントロールができることが遅い回転数のメリットです。
- 回転数は遅くする。メリットを考えれば遅くした方が良いです。
- 早いテンポに対応できる。
- 演奏の精度が上がる。
- 「回転数を遅くすると早く弾ける」・・・意外と思えますが事実です。マンドリン独奏だとよく思います。
- 回転数が遅いと1、2回転くらいで次の音符のポジションを押さえます。一方、早い回転数だと3、4回転くらいで次のポジションを押さえます。
- 倍の回転数になるうえ、右手の回転のスピードは早くならないです。そうすると早い回転数はテンポが落ちます。デュオ奏法だとよくわかります。右手のタイミングが遅れてしまいテンポアップができません。
- こういったデュオ奏法の曲をテンポアップしようと思っても左手が対応できない・・・
- 次に演奏の精度です。
- 早い回転数は右手のコントロールが難しいです。ストロークの幅が広がり、上下の弦にあたりミストーンが発生します。楽譜に書いていない音が出てしまいます。
- 右手のコントロールが難しくなるのが早い回転数の困ったところです。コントロールできれば回転数を上げても問題ないと言えます。
- 右手をコントロールしながら回転数を上げるには、右手だけのトレモロ練習です。2、3弦でゆっくりしたトレモロから徐々に回転数を上げていきます。
- 上下にピッキングがあたります。その回転数が限界です。ピックがあたらないように徐々に回転数を上げていきます。この練習は単純ですけど根気が必要です。
遅くするデメリット
技術士
それ、トレモロなの?と言われたことがあります。ピッキングとトレモロが区別つかなくなることがデメリットです。
- デメリットは何か?・・・あります。
- ピッキングと区別がつかないことです。16部音符と4部音符が混ざったフレーズだとトレモロとピッキングをメリハリつけて弾けなくなります。
- こういう楽譜だとテンポアップするほどトレモロとピッキングを区別することができなくなります。
- ♩=80くらいで2回転で弾きたいですね。80くらいのテンポで32部音符が連続するフレーズの楽譜は少ないです。
- 遅い回転数を基本とする。目安は♩=80くらいで2回転で弾きたい。2回転ならトレモロらしく聴こえる。
- 16部音符のフレーズと4部音符が混ざるフレーズはトレモロとピッキングのメリハリがつく回転数で弾く。
回転数は早い方がトレンド
技術士
早い回転数のトレモロがトレンドですね。見た目は早い方が良いです。他にもフォルテがでやすいからですね。
- 回転数にトレンドはあるか?・・・エックスなどをみると早い回転数がトレンドです。全ての奏者が早い回転数で弾いているわけではないですが、早い回転数の方へ向いている奏者は多いです。
- なぜ早い回転数が好まれるか?・・・見た目だと思います。他には、上で書いたメリハリがつくこと、大きな音がでやすいことですね。
- 右手が上下に素早くストロークする姿は聴き手に驚きを与える。
- ピッキングとメリハリがつく。
- ストロークによって音と音がぶつかる倍音が生まれやすい。倍音と倍音がぶつかり、さらに音が大きくなる。フォルテが弾きやすい。
- 結局は右手でコントロールできる範囲内で弾けばよいと言えます。回転数の早い遅いは奏者の判断でもあります。
- 脱力が上手い奏者なら、脱力できる奏者に早い回転数が遅い回転数です。自分自身でコントロールできる遅い回転数で弾いた方が良いです。
- どちらか選択するテーマから脱線しましたが、言いたいことは書いたとおりです。
- 聴き手を意識しているためか、早い回転数を指定するクラブもあります。独奏なら奏者個人で判断できますが・・・
- フォルテがでやすいのは早い回転数の特徴です。フォルテを弾くのに回転数を上げることが多いのも理由です(よくないですが)。
- フォルテだけ早い回転数を弾いて、ピアノは回転数が遅いと演奏のバランスが悪くなります。ピアノも早い回転数で弾けるように練習が必要です。
- 音量が変化しても回転数を変えないようにして練習します。動画を作成しましたので、ご視聴いただければ幸いです。
- この練習は難しいですが、回転数一定で音量が変化できると演奏能力がアップします。練習してみましょう。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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