想定問題の必要性
受験申し込みが終わると、勉強も本格化します。想定問題を作って、回答論文を作ります。想定問題の作り方を説明します。
過去問だけ勉強しても合格できません。過去問が繰り返し出題されることは少ないからです。想定問題を作って、論文を書く勉強が必要です。想定問題が購入できれば良いですが、想定問題が市販されていない部門もあります。
想定問題が売っている部門
想定問題が売っているのは、受験者が多い部門です。ニーズがあるので、想定問題や過去問の模範解答もあります。
通信教育を受講すると出題される可能性がある想定問題を入手できますので、受験当日まで繰り返して勉強すると合格の可能性も高くなります。
受験者が多い部門は、競争も激しいですが、想定問題が入手しやすいため、勉強しやすいメリットはあります。
有料でも想定問題があれば入手してみる。
想定問題が売っていない部門
想定問題が市販されていない受験部門もあります。私は、原子力・放射線部門でしたが、令和3年度の受験者を日本技術士会の統計情報で確認すると68人でした。ちなみに合格率は14.5%でした。
二桁の受験者しかいないと想定問題は市販されていません。通信教育を受講すれば良いか?と考えますが、私の経験から、お勧めできません。受験者が少ない部門の場合、講師が受験部門の技術士とは限らないからです。明らかに「こんな問題は出題されないだろう!!」と思うことがあります。過去記事に書きましたので、読んでいただければ幸いです。
受験者が少ない部門は、競争は激しくないですが問題が簡単ということはありません。むしろ合格が難しいです。
自分自身で想定問題を作るしかないですが、精度の高い想定問題を作る必要があります。
受験部門の想定問題が売っていなければ自分で作る。
想定問題の作り方
精度の高い想定問題を作ってみましょう。過去問をみて問題の傾向を見抜けば想定問題を作ることができます。それと、ワードを準備しておきましょう。
過去問を確認
想定問題を作っていきます。まずは過去問を確認します。過去問は、3年分を目安にします。3年以上だと問題の傾向が変わる可能性があります。問題作成者は数年で変わっていると思われるためです。以下は、令和2年度の原子力・放射線部門の選択問題です。
太字の「実効線量」、「防護量」、「実用量」がワードです。「専門技術を踏まえた考えを示せ」とありますので、専門技術を書いたうえで、専門技術から導いた考えを書く問題です。
過去問数年分から出題傾向を把握する。
ワードを準備
ワードを確認します。想定問題を作る段階では、既に相当量のワードが蓄積されているはずです。問題文に適用できそうなワードを確認します。蓄積したワードと過去問から想定問題を作ります。
想定問題を作ってみよう
蓄積したワードから「周辺線量当量」と「個人線量当量」を使って想定問題を作ってみます。実用量にあてはめれば想定問題が作れます
測定には周辺線量当量や個人線量当量が用いられている。その内容と問題点について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
「専門技術を踏まえた考えを示せ」の出題の傾向は変えずにワードを入れ替えて想定問題を作成しました。想定問題作成のポイントは、出題の傾向を変えないことです。出題の傾向は、数年間は継続しますので、過去問の出題形式は使用できます。
注意したいのは、出題の傾向が数年間続き、そろそろ変わるタイミングかなと思うときです。想定問題の作成に悩ましいですが、「示せ」「説明せよ」の形式で想定問題を作ります。
測定には周辺線量当量や個人線量当量が用いられている。その内容と問題点について説明せよ。
簡単すぎるかもしれませんが、単純に内容と問題点について、記載する形式の想定問題です。過去問を参考にしながら、バリエーションが作れます。
過去問3年間の出題の傾向を把握しながら、ワードを入れ替えて想定問題を作ってみましょう。
出題の傾向は変わらないと想定し問題を作成する。
過去問のワードを入れ替えるだけで精度の高い想定問題が作成できる。
まとめ
過去問の出題の傾向をつかみ精度の高い想定問題の作り方を説明しました。想定問題がない方、極力コストをかけたくない方は想定問題を作ってみましょう。
まずは、受験する部門に通信教育等により想定問題が入手できるか確認してみましょう。想定問題があれば、受験者の声(最近は公開されることも多くなりました)を聞きましょう。
有料でも精度の高い想定問題が入手できそうなら、通信教育等でも良いです。良い声が聞かれない、公開されている声に疑問がある・・・と思えば自分で想定問題を作ってみましょう。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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