音楽はアナリーゼすることと聞きますが、どうやってやるのかわからないことがほとんどです。自分もそうです。でもそんなに難しく考える必要はありません。ちょっとした音楽知識があればアナリーゼできます。
マンドリン独奏曲をアナリーゼしてみる
技術士
アナリーゼって聞くと難しそうですね。というかアナリーゼって必要なの?と思います。必要なんですよアナリーゼは。
- アナリーゼとは分析のことです。難しそうです。楽器演奏は弾くことを主眼にして、分析をしないことがほとんどです。多くの奏者は。マンドリンの奏者はなおさらかな・・・と思います。
- アナリーゼの必要性やメリットはなんでしょうね。必要性は?
- メロディ、伴奏など役割を認識すること。
- 曲の構成を把握しメリハリつけて演奏すること。
- クオリティの高い曲を目指すこと。
- マンドリン独奏曲は、聴いたことない曲ばかりです。マンドリン独奏曲を弾いてもメロディ、伴奏の区別がつかないことがわかります。奏者本人がわからなければ聴いているお客さんは理解できませんね。
- マンドリン独奏曲もイントロやサビがあります。楽譜を理解しないとどこがサビかわかりません。盛り上げる必要がない箇所をフォルテで弾いてしますことがあります。
- アナリーゼを行えば、役割がわかるし、お客さんが理解できる演奏ができます。
- メリットはなんでしょうか?
- 対位法、和声法のスキルが身に付く。
- 演奏能力の向上、マンドリン独奏曲や合奏曲の作曲、編曲ができる。
- 有名な作曲者や演奏家はアナリーゼしています。アナリーゼを通して、楽譜を解釈します。解釈の過程で対位法や和声法のスキルがアップします。演奏方法も研究しますので演奏能力も向上します。
- 写真のような難易度の高いマンドリン独奏曲もアナリーゼで理解できます。
簡単なアナリーゼ
コードと音程を把握する
技術士
コードと音程を確認するのも重要なアナリーゼです。和声法や対位法のスキルがアップしますよ。
- 簡単なアナリーゼをしてみます。
- 和声法と対位法のスキルアップに役立つコードと音程を理解することです。
- 上の楽譜を例にすると真ん中の段は、ド・ミ・ラ#の和声です。ミとラ#の間のドがオクターブ上がったことがわかります。コードはA#m7と考えました。
- その次はC#m7と考えました。ちなみにkeyはBmです。和声の進行がわかると次の進行がある程度推測できます。作曲者は意図的に和声の進行を設定しています。
- C#m7の進行は音程が2度、4度、6度です。対位法は3、6度が重要で、その間の4度や5度が入ります。
- これだけ理解しておけばマンドリン独奏曲は3度から6度の音程で進行するから、ポジションの取り方がわかり演奏能力が向上します。作曲能力も向上しますね。
- 2度は音がぶつかるため、出現頻度は少ないです。積極的に使われる音程ではありません。
- コードと音程をアナリーゼするだけで、和声法と対位法が上がる。
- 演奏能力と作曲能力が向上する。
曲の構成や音楽記号を把握する
技術士
曲の構成や音楽記号はアナリーゼしやすいです。アナリーゼを難しく考えずに構成や音楽記号をアナリーゼしてみましょう。
- 曲の構成や音楽記号を確認することは最も簡単にできるアナリーゼです。作曲者は、してほしい演奏のイメージがあります。イメージを具体化するため、構成や音楽記号で表現しています。
- 楽譜の下に「Ⅲ VARIAZ」とあります。これは変奏曲の第3変奏の意味です。その上が第2変奏です。変奏曲は主題が提示されて、その後にさまざまな変奏が示されます。
- 変奏のメロディは主題のどこかのメロディを編曲したものです。これがわかるとメロディを強調したり、主題と対比させるような弾き方もできます。
- 構成よりもわかりやすいのが音楽記号です。写真の下に「stacc」とあります。スタッカートです。ピッキングで弾くと解釈できます。強調記号もありますので、変化ある演奏ができます。
- 音楽記号は演奏と曲にメリハリを与えます。音楽記号を調べて、どうやって演奏するか?と悩むと演奏能力が向上します。
- 曲の構成をアナリーゼすると曲全体が理解できる。
- 音楽記号を調べて演奏方法を考えると演奏能力が向上する。メリハリのある演奏と曲に仕上がる。
- コード、音程、構成、音楽記号は簡単なアナリーゼです。これだけでも演奏能力のスキルがアップします。作曲にも役立ちます。弾いている楽譜からアナリーゼをしてみましょう。
- 最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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