マンドリン独奏曲「ハイドンの主題による変奏」の正体はオーストリア国家です。マンドリンを弾くうえでは「めんどうくさい曲」です。
- テーマは重音やトレモロが伴奏だが、トレモロで弾くことがめんどうくさい。
- 伴奏はトレモロで弾くパターン、16部音符と８部音符が混在するパターンがある。トレモロで弾くパターンは特にめんどうくささがある。
めんどくさい主題
技術士
主題からめんどうくささがあります。主題だからめんどうくさいのか・・・トレモロで重音やコードを弾くのはめんどいです。めんどいを越えてしんどいですね。
「ハイドンの主題による変奏」は難易度の高いマンドリン独奏曲です。私は難易度の高いというより、めんどくさい曲だと思っています。テーマの特徴（めんどうくさいところ）です。
- 重音又はコードで進行し、単音がない。
- 重音やコードは、ありがちなデュオ奏法ではなく、トレモロで弾く。
どんな楽譜か見てみましょう。主題の部分です。変奏曲のため、この主題が変奏されていきます。
無伴奏でコードや重音が伴奏として伴う楽譜はめずらしくありません。・・・ですが、たいていはピッキングで弾きます。伴奏をピッキングで弾くとメロディと伴奏が明確に区切られるからです。
「ハイドンの主題による変奏」はトレモロ指定です。楽譜にはトレモロとは書いていませんが、トレモロで弾くことが要求されています。この曲は重音トレモロの練習が必要です。
重音トレモロはけっこう練習しました。YouTubeに重音トレモロをアップしていますので参考にしていただければ幸いです。
「ハイドンの主題による変奏」を弾くには重音やコードは、まずピッキングで弾いて、リズムのとおりに弾けたらトレモロに弾くのが無難です。リズムを習得できればスムーズに移行できます。
めんどくさい変奏
技術士
変奏曲は、変奏にさまざまなパターンがあります。メロディも伴奏もトレモロで弾く変奏はめんどうくさいです。ごまかせないですからね。
- めんどうくささは変奏で発揮されます。主題はまだやさしいです。ピッキングで逃げることもできますので。
- 変奏はピッキングパターンです。このパターン・・・どこかで弾いたことあるな・・・と思ったら「美しき我が子や何処」と同じです。
- 楽譜を見てみましょう。
- 16部音符が伴奏で、ところどころ８部音符があります。８部音符をつなげると主題が弾けます。高速テンポで弾くと８部音符がつながりメロディとして浮かび上がってきます。
- 「美しき我が子や何処」は滑走アルペジオで速く弾きやすかったですが、「ハイドンの主題による変奏」は伴奏のため、テンポアップがしにくいです。めんどうくさいです。
- こんな曲はどうやってテンポアップするか・・・
- 覚えるまで弾く。覚えられれば速く弾けるはず。
- ピックを立てて弦に対して浅めにする。弦からの抵抗が減り速く弾きやすくなる。
- 左指を弦から離しすぎない。離れるとポジションとりに時間がかかる。
- 有効なのは左手の対策です。左手の指は弦から離しすぎないようにして弾きます。YouTubeにアップしましたので、参考までにご視聴いただければ幸いです。
- 変奏は様々なパターンがあります。「ハイドンの主題による変奏」もです。トレモロ主体の変奏もありますので、見てみましょう。
- 伴奏というよりもメロディーです。１行目は伴奏にスラーがかかっていますので、トレモロで弾きます。マンドリン独奏曲の楽譜はスラーがかかっていれば基本的にトレモロで弾きます。
- こういう楽譜は伴奏の動きをよく聴いておかないとリズムが崩れます。弾き方のポイントは・・・
- 左手は押さえたまま。ポジションを押さえたら、左手はそのままが基本
- 右手は縦のストロークを大きくするが、手首が振れるように。腕弾きにならないように。
- 左手はポジションをとったら、押さえたままにする。マンドリン独奏の基本ですね。ピッキングならごまかしもありますが、トレモロのため、ごまかしがききません。指を離したら音がプツッと切れます。めんどうくさいです。
- 耳をたてながら、音が切れていないか確認し弾くしかないですね。
ハイドンの主題による変奏とはどんな曲なのか？
- 「ハイドンの主題による変奏」はオーストリアの曲らしいです。らしいですとは、ハンガリー国歌の可能性もあります。
- 詳しく調べられませんでしたが、原曲はハイドンが作曲した皇帝賛歌又は国歌です。原曲を聴いていないので、なんとも言えませんが、オーストリア皇帝讃歌は国歌ですので、同じことでしょう。
- マンドリン独奏曲に編曲され、現在でも弾かれています。マンドリン独奏コンクールでもたびたび弾かれていますので、知名度のある独奏曲です。
- めんどうくさい「ハイドンの主題による変奏」ですが、きっちりと練習して弾きこなしていきます。
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