田鎖「桜」でマンドリン独奏曲「美しき我が子や何処へ」を練習

目的は「桜」を弾き慣らすこと

田鎖マンドリンの桜モデルとはどんなマンドリンか？

　桜は、田鎖マンドリン製作所で製作されているマンドリンです。田鎖マンドリン製作所はエンベルガーから製作道具を引き継ぎ、エンベルガーモデルを製作しています。現在のラインナップは2種類のエンベルガーモデルとナポリ型の2種類があります。桜はナポリ型のモデルです。

　過去記事に桜を書きましたので、田鎖マンドリン製作所や桜のことは、そちらの記事（クリックしてください）をお願いします。

　桜は、エンベルガーモデルに次ぐ2本目です。とても気に入っています。エンベルガーモデルは弾き込みましたが、桜はまだまだこれからです。弾き鳴らす必要があります。

マンドリンを購入したらやりたいこと

　新品のマンドリンを購入したら、弾き慣らすことが必要です。弾き慣らすとは「弾き鳴らす」とも書きます。音を出してマンドリンの能力を引き出す必要があります。

　オールドのマンドリンなら、既に弾き込まれていて音が響きます。慣らし運転は不要です。いきなり戦力として使えます。一方の新品のマンドリンは、音が鳴りません。マンドリンが馴染んでいないというか徐々に時間をかけて音が出るようになります。

　弾き込む時間が惜しい人はオールドを買う傾向があります。新品のマンドリンを買ったら、弾き込んでみましょう。弾けば弾くほどマンドリンから音が出るようになります。

課題曲は「美しき我が子や何処へ」

　弾き込む曲は、マンドリン独奏曲「美しき我が子や何処へ」です。演奏会の課題曲です。エンベルガーモデルで弾いてYouTubeにアップしましたので、聴いていただければ幸いです。曲の解説は過去記事（クリックをお願いします）にあります。

　「美しき我が子や何処へ」は、エンベルガーモデルで弾くつもりでしたが、桜の音色がよく新品とは思えないほど低音の響きが良いことから桜で弾くことにしました。弾き慣れていないマンドリンで大丈夫かなとは思いますが、自分次第ですね。

課題曲の練習でわかったこと

エンベルガーモデルと桜の違いがでる

　今まではエンベルガーモデルで弾いて、桜に変えて「美しき我が子や何処へ」を弾くと楽器の違いに気が付くことがあります。

　ネックの太さです。桜はネックが太いです。ネックが太いと指盤が広くなります。指盤の広さは、コードの弾きやすさに直結します。指盤が広いと左指が絡まなくなりコードが弾きやすくなります。桜で弾くとコードのポジションは楽になります。自分は今までネックは細い方を好んでいましたが、このことは意外でした。エンベルガーモデルは、ネックが細いのでコードを弾くと指が絡まります。

　ただし、現在売られているエンベルガーモデルはネックが太い可能性があります。私が所有しているのは初期のエンベルガーモデル1です。

　ネックの太さは、ストレッチのフレーズの弾きやすさにも直結します。ネックが細いエンベルガーモデルは弾きやすいですが、桜はストレッチは苦手です。人差し指と小指を広げても弾きにくいフレーズはあります。マンドリン独奏曲は、極端なフレーズが稀に出てきます。国内では中野二郎作品でしょうか・・・「美しき我が子や何処へ」も中野二郎作品です。

　練習すれば弾けそうなので、桜で慣れるまで練習する必要はあります。以前の記事にも書きましたが、コードのポジションがとりやすいので滑走アルペジオは弾きやすいです。

　桜で「美しき我が子や何処へ」を練習する様子をYouTubeにアップしました。ご視聴いただければ幸いです（2022.9.19更新）

桜を弾きまくる

　エンベルガーモデルと桜の違いがわかってきたので、「美しき我が子や何処へ」を弾きまくります。最初から低音が出るので、意識して大きな音を出す必要がないので、助かります。音が出ないと大きな音で練習する必要があります。

　桜を購入して1ヶ月経過しましたが、能力をまだ引き出していないように感じます。これから練習を積めば良い音色になるでしょう。今は演奏会に向けて練習あるのみです。

　桜は能力を秘めたマンドリンです。自分が桜に相応しくなるように練習します。

最後まで、読んでいただきありがとうございます。