2024年のマンドリンレッスンも23回目です。今回を含めて残り2回です。リスタートとなった2024年は「ハイドンの主題による変奏」と「落葉の唄」が課題曲でした。次回の演奏会まで、この2曲中心ですが、他のマンドリン独奏曲も弾きたいです。その前に今回のレッスンです。今回のレッスンも厳しいレッスンでした。
ハイドンの主題による変奏:TEMA
技術士
「Poco Adagio」と「Adagio」・・・「Poco」があるだけで解釈が違います。ここの弾きわけは難しいです。
- ここ最近、「ハイドンの主題による変奏」から始めます。
- この曲の特徴は、弾きやすさにあります。難易度の高い曲ですが・・・「弾きさすさ」のポイントは「Poco Adagio」と「ピアノ」(音楽記号は「P」)です。
- 力まないです。「Poco Adagio」と「ピアノ」は・・・
- 「Poco Adagio」は少しゆっくりです。指摘されるのは、「Poco Agagio」のうち「Poco」です。
- 「Poco Adagio」は「Adagio」よりも早いテンポである。
- 「Poco Adagio」と「Adagio」を弾きわけなければいけない。
- 「Adagio」で弾いてしまっています。テンポアップしなければいけないですが、ゆっくりしたメロディが印象に残っているため、なかなか「Poco Adagio」で弾けません。
- 変奏曲は演奏時間が長いので、「Adagio」もテンポアップした方が良いです。
- メトロノームで少しずつテンポアップする。
- トレモロの回転数を上げすぎない。上げると逆にテンポダウンする。
- 気をつけなければいけないのは、回転数です。回転数を上げてテンポを上げようとするとむしろテンポが下がります。演奏も乱れます。回転数が少ない方が左手が動きます。
ハイドンの主題による変奏:VARIAZ
技術士
Silvio Ranieriのアレンジここに極まる・・・と言いたげな「ハイドンの主題による変奏」の「VARIAZ」です。
- 「VARIAZ」は変奏の意味です。「ハイドンの主題による変奏」はⅠ〜Ⅲの変奏があります。その中でもⅠは面倒臭いです。
- 楽譜のマーカーはメロディです。TEMAのメロディが展開されています。
- メロディは伴奏の上に乗っているのが普通です。そうするとメロディが浮き上がります。しかし、「Ⅰ VARIAZ」は伴奏の下にメロディがあります。しかもピッキングのため、すぐに音が消えます。
- 左手を離すとメロディがあっという間に消えます。「stacc」の記号があります。スタッカートの意味です。マンドリンはピッキングで弾きます。
- 「TEMA」のメロディに聴こえること。
- メロディと伴奏を弾きわけること。
- 「marcato il tema」の音楽記号があります。これは、「主題をはっきりさせる」の意味です。このアレンジだからこそですが、こんなアレンジしなくても良いのでは?Ranieriさん・・・と呟きたくなります。
- 作曲者の「Silvio Ranieri」は難解な作曲が多いと言われます。こういう趣味なんだろうなぁ・・・どうやって弾くのか?
- 左手のメロディのポジションから離れないようにして、伴奏を弾く。
- 伴奏は小さく、メロディは大きく弾く。
- メロディを弾く時は、少しだけテンポを落とす。フェルマータをかける感じで弾く。
- 伴奏はアップピッキング主体、メロディはダウンピッキング主体で弾く。
- 弾き方を工夫しなければいけません。この工夫がわかることがマンドリンレッスンの良いところです。
- ずいぶんと先生の指導で参考になりました。如何にしてメロディが浮き上がらせるか・・・難しい課題ですが、先生の指導で向上しているなぁとわかります。まだまだですが。
- ピックのコントロールがキモな「Ⅰ VARIAZ」は頭を使った弾き方が要求されます。録音して聴いてみる。ピックコントロールを上達させる・・・作業が多いですが、練習しがいのあるマンドリン独奏曲ですね。
- 自分の耳を信じすぎない。録音して客観的に聴くこと。
- 客観的に聴けるとメロディと伴奏がわかれているか理解できる。
- 先生からは「録音すること」と言われます。
- これは「客観的に聴く耳を養うこと」でもあります。わかっていながら「客観的に聴く耳を養う」ことはなかなか身につけられません。聴くと「まぁ、これで良いだろう。メロディが聴こえている。」となってしまいます。
- 「ハイドンの主題による変奏」を早く仕上げたいですが、難しいマンドリン独奏曲のためか、難しいですね。よく感じます。
- 最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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