デュオ奏法は、素早くストロークすることがポイントです。素早いストロークのポイントを説明します。
- ブリッジ側は弦と弦が開くため、メロディが切れやすい。サウンドホール側は弦と弦の幅が狭くなりデュオ奏法しやすい。メロディが切れない。
- 手首弾きで弾く。腕弾きは複数の弦を弾くのに時間がかかり不向き。時間短縮の観点から手首弾きが有利である。
サウンドホール側で弾く
ブリッジ側で弾くとメロディが切れるリスクが高いので、サウンドホール側で弾きます。ネックにより過ぎると1弦が弾けなくなりますので、サウンドホールの中央で良いです。
デュオ奏法は、伴奏を担う低音側の弦をダウンピッキングやトレモロで、メロディを担う高音側の弦をトレモロやピッキングで弾く奏法です。無伴奏のマンドリン独奏曲の演奏技術です。
デュオ奏法の攻略は、サウンドホール側で弾くことです。マンドリンの構造から言えます。
- ブリッジが最も1弦から4弦までの幅が広く、ネックに進むほど狭くなる。ヘッドで弦を巻く構造のため、サウンドホール側は狭くなる。
デュオ奏法は、2つ以上の弦にまたがる演奏技術のため、弦と弦の距離が広がるほどメロディが切れる可能性が高くなります。下の写真のようにブリッジ側で弾くと弦と弦の距離感が開きます。
まだ、上の写真の弾く位置はマシです。フォルテを弾くなら、このポジションじゃないとキツいです。このポジションよりもブリッジ側だとメロディが切れるリスクが高くなります。
できれば、この辺りで弾きます。メロディ切れのリスクを抑えられるポジションです。ただし、1弦は弾きにくいので、サウンドホールの中間部でも良いです。
- サウンドホールのネック側が理想
- 1弦が難しいポジションのため、サウンドホールの中央部でも良い。メロディが2弦ならネック側にポジションを取る。臨機応変にポジションを変える。
手首弾きで弾く
デュオ奏法は手首弾きがやりやすいです。腕弾きは時間がかかることが難点です。
デュオ奏法は、手首弾きの方が向いています。時間の観点から言えます。腕弾きが不利な理由を以下に示します。
- 肘を起点に、手首と腕が扇状に広がるため、ピッキングに時間がかかる。
- 手首弾きと比較するとダウンアップに時間がかかる。
デュオ奏法は、細かいリズムを弾く必要があるため、手首をきめ細かく動かした方が弾きやすくなります。脱力を極めて手首がブラブラになることが理想ですが、そこまではできません。
デュオ奏法に適した手首弾きのポイントは以下のとおりです。
- 手首のみを動かす感覚で弾く。腕の上下の変動を少なくしてデュオ奏法しようとすると手首弾きになりやすい。
- 腕の上下の変動が大きいと腕弾きになりやすい。
- 腕を伸ばす。腕が縮むとブリッジ側に寄りやすい。
手首弾きは慣れることに時間がかかりますが、出来ます。右腕に意識を集中して手首が動いているか確認します。
デュオ奏法
デュオ奏法は難しいです。無伴奏のマンドリン独奏曲の必須です。時間がかかりますがデュオ奏法を練習しましょう。
無伴奏はデュオ奏法が必須です。デュオ奏法がない無伴奏のマンドリン独奏曲はほとんどないです。全くないということではないですが・・・
デュオ奏法は、厳密に言うとメロディが切れています。伴奏を弾くタイミングではメロディが切れます。これを如何にメロディがスラーで弾くようにするかが重要です。そのために、サウンドホール側で弾くこと、手首弾きが演奏技術のポイントです。
デュオ奏法の練習動画をアップしています。ご視聴いただければ幸いです。
デュオ奏法の無伴奏マンドリン独奏曲も難易度の高い曲から伴奏が少なめの曲まであります。デュオ奏法の練習にもなる難易度の低い無伴奏マンドリン独奏曲を弾くことがおすすめです。その中でも夜の鐘を紹介します。夜の鐘は過去の記事に書いていますので、曲紹介は記事を参照お願いします。
夜の鐘はデュオ奏法の部分が少なくデュオ奏法に挑戦するのに向いているマンドリン独奏曲です。他にはトロイメライや降誕歌などもおすすめです。5分以内で弾けるので暗譜もできます。
- 比較的、難易度が低い無伴奏のマンドリン独奏曲を練習する。夜の鐘やトロイメライがあげられる。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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