マンドリンを弾き始めて最初に習うのが右手だけのトレモロ練習です。右手だけのトレモロ練習は初心者だけじゃなくプロの奏者も行います。主な右手だけのトレモロ練習を説明します。
右手だけのトレモロ練習ってなに?

技術士
右手だけのトレモロ練習って、初心者のときしかやらないでしょ?・・・上達してからでも右手だけのトレモロ練習をしますよ。
- 右手だけのトレモロ練習って、初心者しかやらないのでは?・・・プロの奏者も右手だけのトレモロ練習をしています。先生も重要な練習だと言います。
- マンドリン弾くと、いつのまにか右手が乱れていることがあります。本人は気づかない・・・こんなことがあるから右手だけのトレモロ練習が必要です。トレモロを弾くフォームの維持向上のためにも練習します。
- 主なトレモロ練習は以下のようなものです。
- ピッキングからトレモロへ回転数を上げていく練習
- 4から6回転のうち1回をピッキングする練習
- 1つずつ説明します。
ピッキングからトレモロへ

技術士
マンドリンを教わると必ず練習します。ピッキングから弾き始めて徐々に回転数を上げてトレモロへ移行する練習です。
- マンドリンを教わると最初はピッキングを練習します。ダウンアップを繰り返すやつですね。ピッキングができると次はトレモロです。とにかく右手を上げ下げしてトレモロします。これは間違った練習方法です。

- どんな楽譜もですが、トレモロとピッキングの中間的な16部や32部音符がでてきます。
- 早いピッキングはピッキングとトレモロの中間です。ピッキングとトレモロを別々に練習すると弾けないです。そこで「ピッキングからトレモロ」への練習の出番です。
- ゆっくりダウンアップのピッキングを弾く。
- 徐々に回転数を上げていく。急激に上げないように注意する。
- トレモロに移行する。
- 3段階のステップで弾きます。「ピッキングから始めて気がついたらトレモロだった」と思うくらいゆっくり上げていきます。
- ピッキングとトレモロの中間を弾けることが重要です。この弾き方はできない奏者も多いです。自分もそうでした。
- マンドリン教室に入会した頃、最初にやらされたこの練習でした。先生から見本を見せられた後、弾いてみましたが、できませんでした。しばらくはこの練習のみでした。
- この弾き方を習得するのに数年必要なこともあります。この練習が嫌で教室を辞める奏者もいます。重要な練習なので日頃から、練習しときましょう。弾き方はこんな感じです(クリックをお願いします)。
- 学生からマンドリンを弾く奏者は、この弾き方ができることが多いです。学校で教わるためと思います。社会人から始める奏者はできないことが多いです。「できないな・・・この奏者は」・・・弾き方をわかります。自分の経験からです。
- この練習の良いことは、単にピッキングからトレモロまで弾けることではありません。フォームの修正もできることです。マンドリン練習後に、この練習を行うとフォームの修正ができます。いつのまにか間違ったフォームで弾いていたことがなく正確なフォームを維持できます。
4から6回転のうち1回をピッキングで弾く

技術士
基礎を越えて応用練習でもあります。デュオ奏法の練習です。右手だけで練習できます。
- 応用です。右手は一定の回転数でトレモロして、そのうちの1回ほどダウンピッキングします。トレモロの中にピッキングの音が混ざります。
- 一見するとミスったような弾き方に見えますが、意図的にピッキングすることでデュオ奏法が弾けます。右手のストロークが鋭くなるメリットがあります。

- マンドリン独奏は、ところどころ音符の棒が下向きになっていることがあります。ピッキングで弾くことが多いです。これを右手だけでやってしまおうという基礎練習です。ただし、基礎というより応用です。
- 合奏しか弾かない奏者はやる必要性が低い練習です。せっかくだからやってみましょう。
- トレモロの回転数は4から6回転くらい。何回転でも良いが回転数は統一する。
- 回転数のうち1回は下の弦をピッキングする。
- この練習はメトロノームを使います。自分はポータブルのメトロノームを使って練習します。ピッキングはメトロノームの打撃音に合わせます。トレモロの回転数4から6回転くらいに調整します。

- メトロノームと合わすことでリズムの正確性がアップします。ストロークの切れ味も鋭くなるメリットがあります。慣れないうちはメトロノームを使わなくても良いです。慣れてきたらメトロノームを使います。メトロノームのテンポもアップしていきます。
- 基礎楽譜が完了したあとに、デュオ奏法の基礎練習をしました。45分間のレッスンをこの練習のみだった時はメンタル的にきつかった。弾けるようになってからマンドリン独奏曲を渡されました。
- マンドリン独奏曲を弾くなら、この練習はやっておきます。この弾き方ができないと無伴奏のマンドリン独奏曲は弾けないです。
- 右手のレベルアップに必要な練習だと認識して毎日の基礎練習のメニューに取り入れます。右手だけの基礎練習は、演奏能力のアップのためにも必要な練習だと認識しましょう。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。

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