難易度の高いマンドリン独奏曲は、ゆっくり弾いて指に覚え込ませます。何度も繰り返します。ゆっくり弾くことが結果的に早く弾けるようになります。
- 速いテンポで繰り返すのは非効率的な練習方法
- ゆっくり弾くとポジションと弾き方を覚えてくれる。戻りが少なくなる。
- ゆっくり弾くと、テンポアップができない。徐々にテンポアップする。
難しいマンドリン独奏曲の練習方法
やってしまう練習方法
技術士
何回か練習すれば弾けるようになる!!と思ってしまいますが、良いことは何もありません。後で修正が入りますからね。
- 難しいマンドリン独奏曲や合奏曲を攻略したいとき、ついついやってしまう練習方法があります。多くの奏者が経験しているはずです。
- 速いテンポで何度も繰り返して練習する。
- 弾けるまで繰り返す。
- 自分もでしたが、弾けなくても速いテンポで何回も繰り返して練習します。何回かひけば自然にできるはずだ! との思い込みからです。
- 何も考えずに繰り返せばいずれは弾けると思ってしまいますが、弾けてもリズムはバラバラ、間違った弾き方を覚えてしまい、後に修正が必要なことがよくありました。
- 速いテンポで繰り返した方が効率的だと思っていたわけです。
ゆっくり練習が結果的には早く習得できる
技術士
ゆっくり弾くと指がポジションや弾き方が覚えてくれます。これが早く弾けるようになるポイントです。
- ゆっくり弾くことのメリットは何か?いつかは弾けるかもしれないけど、非効率的では?と思いますが・・・
- 指がポジションを覚える。
- 弾く手順に間違いがない。間違いがあっても気がつき、修正が簡単
- ゆっくり弾くとは、戻りが少ないことです。後戻りがあると非効率ですが、ゆっくり弾くので後戻りがありません。
- 以下のマンドリン独奏曲の楽譜で考えてみます。デュオ奏法で難しい楽譜です。
- 音符の羽が上向きのメロディだけをゆっくり弾いて、メロディを確認する。
- デュオ奏法でピッキングで弾く。ゆっくりしたテンポでポジションを確認する。
- ピッキングで音がつながるまで繰り返す。
- トレモロで弾いてみる。ゆっくりしたテンポで縦のリズムが合っていること、スラーが弾けていることを確認する。
- このようにあステップずつ確認して弾けば戻りが少なくなります。
- デュオ奏法で速いテンポで弾いてしまうと縦のリズムがずれていても気がつきません。
- マンドリン独奏曲は修正がややこしいので、できれば戻りを少ない練習をします。
- 楽譜を練習している動画をYouTubeにアップしていますので、ご視聴いただければ幸いです。
- 「めんどうくさい」とありますが、めんどうくさい曲ほど丁寧な練習が有効です。結果的に早く弾けるようになります。
ゆっくり弾くことのデメリットと克服方法
技術士
ゆっくり練習して弾けてもいきなりテンポアップが難しいです。弾けないですね。徐々にテンポアップしましょう。
- ゆっくり弾くことのメリットばかり書きましたが、デメリットはないのか? と思います。デメリットもあります。
- インテンポとテンポ差が大きく弾けないことです。
- ♩=50くらいで練習して、♩=120くらいのインテンポの曲を弾こうとしても弾けません。指が追いつかない状態になります。指がもつれてしまい弾くことはできないです。
- どうするか? ということです。対策は・・・
- ゆっくりテンポアップする。
- 3から4段階くらいにわけてテンポアップしインテンポにもっていく。
- フォーム、曲がくずれないテンポで徐々にテンポアップします。弾けなかったら、テンポは上げないようにします。
- 順調にテンポアップすればよいですが、どこかで壁にぶつかるのが普通です。いったんテンポダウンして練習してからテンポアップすると弾けるようになります。
- どうしても弾けない場合は、インテンポを諦めてテンポを下げて弾けましょう。自分もあります・・・速度記号は幅があること、雰囲気を出すことですので、極端にテポダウンしなければ良いです。
- テンポアップのポイントですが・・・
- 左手を上げすぎない。指先とポジションに隙間があると遅れる。
- 腕で弾くよりも手首弾きのがテンポアップしやすい。手首が硬いとダウンアップに時間がかかるため。
- 脱力が重要だということです。自分もよく感じます。力むとテンポアップは難しくフォームも崩れます。
- 脱力ができればテンポコントロールも簡単です。
- 難しいですが、脱力を意識して練習しましょう。
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