マンドリン独奏はコードを弾きますが、中間音が鳴らないことがよくあります。中間音も重要なフレーズがありますので、聴こえるように練習します。
中間音を弾くとは?
中間音は無視しがち
中間音はメロディとベースラインに挟まれてしまい無視しがちです。中間音は曲に厚みを与える重要な役割をもっています。
マンドリン独奏(この場合は無伴奏です)は、伴奏でコードが伴うことがよくあります。コード以外にもボトムのベースと中間音が動いてメロディよりも目立つこともあります。
こういう楽譜があります。
下の行はメロディがなだらかに下降していき、伴奏のルートとコードの構成音をジャラーンと鳴らして進行します。マンドリン独奏ではこのパターンが多いです。
ジャラーンと弾くと真ん中の中間音がルートとメロディに混ざり塊の音としか聴こえません。こういう弾き方も許容されていますが、中間音が聴こえるように弾くのば望ましいです。
中間音はルートとメロディに挟まれ塊として弾いてしまい無視してしまう。
メロディとベースが楽譜の端なため、音として聴くと目立ちます。目立つから無視しがちなわけです。
マンドリン独奏で取り上げていますが、合奏なら2ndが担当することが多いです。合奏でも2ndの音色を聴かないことが多いのではと思います。曲に厚みを与えるには、2ndも中間音もとても重要です。
中間音を無視せずに楽譜の構成音として認識する。
中間音が聴こえないと困るフレーズもある
中間音は機械的に配置されただけでしょ!!・・・ではありません。中間音をメロディにように動かすフレーズもありますよ。重要な中間音を見抜けるような目を養いましょう。
中間音はメロディとベースの間を埋めます。音を美しく響かせるため、メロディと3度や6度の音程をおくことが多くなります。対位法のルールですね。
機械的な配置なりがちですが、中間音で重要な動きがあるフレーズもあります。
左の楽譜では、下から2段目のBmの中間音がファの♯、ファの♭、ミと半音で下降しています。
こういう一定の音程で下降又は上昇するフレーズは聴かせる必要があります。
このフレーズはメロディとベースラインに挟まれ埋もれてしまい聴こえなくなります。ポジション取りも難しいですが・・・
一定の音程で上昇又は下降する中間音は聴かせること。
和声や対位法に忠実な楽譜ほどこのような中間音が動くようにアレンジされたフレーズが出てきます。こういうフレーズもしっかりと聴かせるように弾きます。
楽譜に目を通し聴かせる中間音のフレーズを見抜けるように。
中間音を弾く練習
中間音の練習方法
では中間音が弾けるように練習しましょう。練習方法は2段階です。やることは簡単ですけど奥が深いですよ。
中間音の練習をしましょう。
中間音の練習手順は、以下の2項目だけです。簡単ですね。
- 一音ずつ音が出ていることを確認する。
- 繰り返し練習する。
動画を見るとやり方は簡単です。
練習方法は簡単ですけど、それでも中間音が弾けないことがありますよ。なぜでしょうか?・・・音を聴いていないからです。
奏者は自分の音を聴いていない!・・・本当なんです。実は聴いていないことがよくあります。
自分の音を聴いていないから、音が聴けるように一音ずつゆっくり弾いてしっかり聴きましょう。たったこれだけで中間音が弾けるようになります。
自分の音を聴けるゆっくりしたテンポで一音ずつ音が鳴っているか確認する。一音ずつ音を聴き取ることが重要
一音ずつ聴き取れたら、後は繰り返し練習です。ゆっくりかた始めて徐々にテンポアップして楽譜のテンポにまで引き上げます。
ここで注意です。徐々にテンポアップすると途中で聴き取れなくなり元どおりになることがよくあります。徐々に聴かなくなるわけです・・・
中間音が聴き取れなくなったら、テンポを落としてみる。ゆっくりから始める練習は3歩進んで2歩下がるイメージ
聴き取れなくなったと感じたら、テンポを下げましょう。中間音が聴き取れるテンポを探して、そのテンポから練習をやり直します。
結果的にこの方が中間音を聴き取れるようになりますよ。
中間音の練習の注意点
中間音は練習すれば必ず習得できます。練習しないといつまでも弾けないです。練習にあたって注意点は音をしっかりと聴くことです。聴くことに集中すれば弾けるようになります。
練習にあたって注意点があります。
- 練習始めは必ず一音ずつ音が鳴っていることを聴き取って確認する。
- 音を聴き取れたらテンポアップして弾く。
中間音は簡単に弾けるようで弾けるようになるまで時間がかかります。焦らずにじっくりと取り組みましょう。
練習すれば必ず弾けるようになるのが中間音です。
音を聴くことに集中する。聴き取れれば弾けるようになる。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
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